論文捏造/ お部屋探し
2012年4月9日 ●Boston●科学のカラクリ・真相 コメント (18)こちらの研究者の間でも話題に
なっている東大教授の捏造問題。
科学者にとっては大罪に他ならない。
教授本人は辞職。処分は現在検討中。
きっちり科学界から追放するのが妥当と思う。
大学の名に泥を塗ったばかりでない。
共同研究者や研究費を投資した機関なども
甘い処分では納得できないだろう。
そしてこの教授の指導を受けてきた学生は
どう感じているのだろう。
日本は「ポスドク問題」といって、科学者が
博士号をとったものの職を得れない状況が
続いている。
教授職の公募があれば倍率は50倍ほどに
なるとか・・。
そんな厳しい中、捏造によってキャリアを
築いた人がいるなんて研究したくてもできない
人にとっては怒りがわいてくるだろう。
捏造が発覚して取り下げられた論文は、
他の研究者の別の論文にも複数回引用された模様。
よって引用した論文も連鎖的に正確さを欠き、
不都合が生じてしまうことになる。
捏造データを含んだ論文は細胞生物学界の
トップジャーナルに掲載されたものも含まれているから、
その点に於いてもこの罪の影響はとても大きい。
大学側は調査委員会など設けている。
調査委員となった教授は大変かと思うが
どうか頑張ってほしい。
論文の共著者として名前を載せる人は、
本来ならば筆頭著者でなくても論文の内容が
正しいものなのか精査や確認を重ねるのが
当然だし、それが当たり前だと僕は考えている。
そういったことが成されていない慣習は、
システムとしてどうかと思う。
また、この東大の教授は若手研究者の不正予防を担う
日本分子生物学会 研究倫理委員会という委員会の会員で
シンポジウムなどの司会を務めていたそうだ。
なんたること・・。
近年の捏造のニュースは以下のとおり、、、情けない。
こうした捏造に加担した者の中には不可解な死を遂げた者までいて、
このことはネイチャーに取り上げられてもいる。
韓国、インド、アメリカからの報告も記憶に新しい。
ただ質の低い論文というものは無害だが、巧妙な論文捏造は
有害で大きな罪がある。
・東京大学大学院工学研究科 多比良和誠教授&川崎(懲戒解雇) :RNAi
・東京大学 分子細胞生物学研究所 加藤茂明グループ:Nuclear Receptor
・大阪大学医学部 下村伊一朗教授&駒沢(激甘処分):PTEN, Visfatin
・大阪大学生命機能研究科 杉野明雄教授による無断投稿・捏造・改竄:告発者の助手は不可解な服毒死
・鹿児島大付属病院内科医 松山航助教(捏造調査中に自殺):突発性肺線維症etc
・獨協医科大学内分泌 服部良之教授:諭旨退職
・東京医科歯科大学 老年病内科(大学院血流制御内科)川上明夫:Lipids
引き続き検証中or不完全燃焼
・群馬大学 江本正志教授による非行及びグループによる捏造疑惑:告発済み調査待ち (探偵ファイルとねらーの追撃あり)
・京都府立医科大学・関西医科大学による捏造疑惑:告発済・調査待ち
・三重大学、名古屋大学による捏造疑惑:告発済・調査待ち(一部論文撤回済)
・名古屋市立大学、熊本大学での捏造疑惑:告発済・調査待ち(一部論文撤回済)
・琉球大学大学院医学研究科(森直樹グループ)による論文捏造疑惑
・東北大学歯学研究科 上原亜希子助教:仙台地裁の仮処分決定により復職
東北大学調査結果
======-----------
、、、今部屋探しの真っ最中です!
3軒の下見に行ってきました!
その内一軒は治安的にちょっと気になったので×。
数キロ離れたところから段々物騒になっていきそう
だった。。最優先することは安全だから直ぐに
諦めました!
もう一軒は、今下宿させていただいている高級住宅街と
同じ地域あって、街並みや外観は申し分なくキレイ。。。
なのに、案内された家の中はきったなくて驚いた(笑)
そして台所がない!
せっかくの家なのにモッタイナイと思いました。
そして3軒目は今居る下宿先からは遠いいけど、
一応高級住宅街にはいる地域で外観も中もキレイ。
今のところここが気に入っている。。
面接した管理人も僕を気に入ってくれたよう。。。
それで今、今の下宿先の奥さんが、
ジム・プール・森つき!のゲートマンションの
ホームステイの話を持ってきてくれてる。。
今居るところからも近いし、、この話がまとまれば
一番いいと思ってます!!
ここか、上に書いた3軒目のどちらかになると思う。
やっぱり、ゲートマンションがいいかな!
写真1
気に入っている3軒目のバス・トイレ
広くてキレイ!
写真2
気に入っている3軒目の台所
僕は息抜きが料理だから台所は大事!
写真3
気に入っている3軒目の部屋の一つ
半円の形がカワイイ部屋!
下宿先のご家族からイースターにおよばれしてるので
いってきます!!、、って、ダイニングに行くだけだけど。。
イチョウのサプリメント
2010年1月4日 ●Boston●科学のカラクリ・真相 コメント (10)
有名な医学雑誌に、
イチョウの実から抽出されるエキスのサプリメントが
高齢者の認知能力の減衰に効果がないことを示す
臨床研究の成果が紹介されました。
イチョウのサプリメントはけっこう有名・・
実際どうなの・・?と思っていたことの1つなので参考になりました・・。
それまで、きちんとした臨床研究がなく
医学的には結論が出せないものとされていました。
(医学研究を世界から収集して、科学的根拠を要約する、
”コックラン・レビュー(Cochrane Review)”という研究チームによる。
コックランは国際的な独立機関で、医師や疫学者が集まる専門機関です。)
それでも、小さな研究がたくさんあって
良い効果を示すものも中にはあります。
そうした研究は、疫学的な方法論が確立したとは
いえない時期のものが多く、好ましい結果が意図的に紹介されたものではないか、
あるいは人数が少なすぎる・・というように
コックラン・レビューから医学的な根拠に乏しいと指摘されています。
そんななか、発表された論文・・
研究は、3,069人もの高齢者(72歳以上)を対象にし
6年追跡したという大規模なもの・・
(そんなお年寄り、研究対象にしてよいの?と思うかもしれませんが、
お年寄り本人に認知障害や薬の処方などの問題が無いことを
条件にして、被験者を募り、さらにお年寄り本人とご家族から、
同意を得ているようです。)
アメリカでは、イチョウ由来のサプリメントだけで、
年間2億5千万ドルあたりの売買があるとのこと。
大規模な臨床試験に踏み切ってもおかしくない話です。
しかも、東海岸の複数の有名な大学の医学部が協力して
3000人も集めた研究で、アメリカの力を感じます。
同じ研究により、アルツハイマー病と痴呆と、
それぞれとも、イチョウのサプリメントは関係ないことが
示されています。
有名な医学雑誌での報告なので、厳正なレビューがあったことは確か・・
そして、報道の対象にもなります。
http://www.reuters.com/article/idUSTRE5BS3IH20091229
このロイターの記事で面白いのは、
サプリメント業界の私的団体の副代表の人が、
「この研究が誤った情報を一般の人に与えてしまうのを見るのは嫌だ(I would hate...)」
と言っているところ。
コックランレビューも、この大規模な臨床研究も、
効果があるとはいえないことを明白にしているのですが、、、
確かに、この人が懸念しているように、この研究は、
植物由来のサプリメント全体について、ネガティブな印象を
与えることはあるかもしれません。
でも、公に多く出回っているという情報が怪しい可能性があることを
考えると、研究の報道は全く間違っていないと思います。
科学的には全く根拠がないといっても、
(やっぱり・・)日本のサプリメントのウェブサイトは
効用があることを明らかとしているようです。
http://www.mit-japan.com/ndl/ndl/Ityou.htm
こうしたページに、医学論文の紹介があったとしても、
それは、好ましい結果を出した研究を、意図的に
選んでいるに過ぎないのでは・・? と思います。
根拠のない医学的な情報が公に流れている・・
しかも、自分が専門としている疫学の分野が
深く関わるような情報について。。。
正直、心苦しいです。
こうして研究1つ1つ紹介するのはきりがないのですが・・
専門的すぎてはくどいですし、一般に蔓延している誤った情報を
見過ごして何も発信しないのもどうかと感じる・・
難しいですが、少しずつでも、、、
イチョウのカクテル写真と
サプリメントの写真・・
サプリメントの写真は、次のサイトから拝借しました。
http://www.ght.org.uk/news/category/Ginkgo
エイズ患者がイチョウのサプリメントを服用すると、
エイズウィルスの菌数が増えたという報告があったそうです・・
(エイズを含む慢性病の患者さんは、恐怖心から
サプリメントを摂ってしまったり、民間療法に頼ったりする傾向が
あると知られています。・・とても危ないことと思います。)
イチョウの実から抽出されるエキスのサプリメントが
高齢者の認知能力の減衰に効果がないことを示す
臨床研究の成果が紹介されました。
イチョウのサプリメントはけっこう有名・・
実際どうなの・・?と思っていたことの1つなので参考になりました・・。
それまで、きちんとした臨床研究がなく
医学的には結論が出せないものとされていました。
(医学研究を世界から収集して、科学的根拠を要約する、
”コックラン・レビュー(Cochrane Review)”という研究チームによる。
コックランは国際的な独立機関で、医師や疫学者が集まる専門機関です。)
それでも、小さな研究がたくさんあって
良い効果を示すものも中にはあります。
そうした研究は、疫学的な方法論が確立したとは
いえない時期のものが多く、好ましい結果が意図的に紹介されたものではないか、
あるいは人数が少なすぎる・・というように
コックラン・レビューから医学的な根拠に乏しいと指摘されています。
そんななか、発表された論文・・
研究は、3,069人もの高齢者(72歳以上)を対象にし
6年追跡したという大規模なもの・・
(そんなお年寄り、研究対象にしてよいの?と思うかもしれませんが、
お年寄り本人に認知障害や薬の処方などの問題が無いことを
条件にして、被験者を募り、さらにお年寄り本人とご家族から、
同意を得ているようです。)
アメリカでは、イチョウ由来のサプリメントだけで、
年間2億5千万ドルあたりの売買があるとのこと。
大規模な臨床試験に踏み切ってもおかしくない話です。
しかも、東海岸の複数の有名な大学の医学部が協力して
3000人も集めた研究で、アメリカの力を感じます。
同じ研究により、アルツハイマー病と痴呆と、
それぞれとも、イチョウのサプリメントは関係ないことが
示されています。
有名な医学雑誌での報告なので、厳正なレビューがあったことは確か・・
そして、報道の対象にもなります。
http://www.reuters.com/article/idUSTRE5BS3IH20091229
このロイターの記事で面白いのは、
サプリメント業界の私的団体の副代表の人が、
「この研究が誤った情報を一般の人に与えてしまうのを見るのは嫌だ(I would hate...)」
と言っているところ。
コックランレビューも、この大規模な臨床研究も、
効果があるとはいえないことを明白にしているのですが、、、
確かに、この人が懸念しているように、この研究は、
植物由来のサプリメント全体について、ネガティブな印象を
与えることはあるかもしれません。
でも、公に多く出回っているという情報が怪しい可能性があることを
考えると、研究の報道は全く間違っていないと思います。
科学的には全く根拠がないといっても、
(やっぱり・・)日本のサプリメントのウェブサイトは
効用があることを明らかとしているようです。
http://www.mit-japan.com/ndl/ndl/Ityou.htm
こうしたページに、医学論文の紹介があったとしても、
それは、好ましい結果を出した研究を、意図的に
選んでいるに過ぎないのでは・・? と思います。
根拠のない医学的な情報が公に流れている・・
しかも、自分が専門としている疫学の分野が
深く関わるような情報について。。。
正直、心苦しいです。
こうして研究1つ1つ紹介するのはきりがないのですが・・
専門的すぎてはくどいですし、一般に蔓延している誤った情報を
見過ごして何も発信しないのもどうかと感じる・・
難しいですが、少しずつでも、、、
イチョウのカクテル写真と
サプリメントの写真・・
サプリメントの写真は、次のサイトから拝借しました。
http://www.ght.org.uk/news/category/Ginkgo
エイズ患者がイチョウのサプリメントを服用すると、
エイズウィルスの菌数が増えたという報告があったそうです・・
(エイズを含む慢性病の患者さんは、恐怖心から
サプリメントを摂ってしまったり、民間療法に頼ったりする傾向が
あると知られています。・・とても危ないことと思います。)
カロリー制限の研究とその報道
2009年12月29日 ●Boston●科学のカラクリ・真相 コメント (6)研究は遅々と進む感じで思うように行かない。
イマイチ気持ちも乗り切れない感じだ。。。
ところで、自分の研究には直接関係無いが、
息抜きに半年くらい前の研究を読んで、考えるところがあった。
センセーショナルな研究でも、解釈の限界というものがあって、
いろいろと推論してしまうのは、危険なんじゃないかと
思えるものもがあるということです。
2009年の7月、
「(医学的に極度な)カロリー摂取量を制限したお猿さんが
制限しなかったお猿さんより長生きしました。」
という研究が、Science という有名な雑誌に報告されました。
(画像はその報道によく用いられた写真・・著作権はScienceにあり。
左側がカロリー制限お猿。右側が食べ放題お猿。)
RJ Coleman et al, Caloric Restriction Delays Disease Onset and Mortality in Rhesus Monkeys, Science, 2009;325(5937):201-204
Scienceは科学界でトップの学術雑誌。
報告されたこの論文の結果は、世界中に報道されたことでしょう。
日本でもアメリカでも確認できました。
でもカロリー制限(医学的に極度な)って本当に安全なんだろうか?
どんなダイエットなの?
・・と興味を持ったので調べてみたのですが
ダイエットに関する研究でありながら栄養学的な情報は
その論文にはほとんど掲載されていませんでした。
栄養学的にどんなものだったのかを知るには、
次の過去の論文を参照にしなければなりません。
JJ Ramsey et al., Dietary restriction and aging in rhesus monkeys: the University of Wisconsin study, Exp Gerontol, 2000;35:1131
そういうことも、報道の記事には書かれていないのだけど、確認してみて、
報道の内容も、改善されるべきだったのではと思ったのでした。
この研究について、解釈が逸脱しないような報道をするならば、
1.カロリー制限と並行して、必須栄養素は確保されて実は栄養価が高いこと。
2.脂質の摂取がエネルギー寄与率にして10%ほどしかなく(通常20~45%)
3.高炭水化物食であること(エネルギー寄与率にして65%ほど)
4.生まれた頃からではなくアカゲザルの寿命の3分の1ほど過ぎたあたりから
カロリー制限を施していること
の4点を述べるべきでは?
一般の人の食事で、脂質からのエネルギーが10%、
炭水化物から65%なんてありえない。
動物実験だけに、実社会とはかけはなれた食事・・。
確かに医学的に価値はあるけれど、実社会に生かせるか・・という点は
また別問題ということになります。
また、比較対照の群のダイエットは、
欧米人の一般の食事にどれほど近いか
という点に触れると良いと思います。
日常生活でカロリーを控えめに・・となると
どうしても欠落した栄養成分などあるのではないか。
脂溶性や動物性のビタミン、食物繊維なんて、摂るの大変。
エネルギー寄与率というのは、たとえば30%が脂肪・・としたら、
2000 kcalのダイエットなら、600 kcal分は脂肪から摂取した・・ということです。
炭水化物・たんぱく質・脂肪・アルコールのバランスで決まります。
話はかわって、報道内容についても気になりました。
日米の違いが明白だからです。
New York Timesの
7月10日の記事(http://www.nytimes.com/2009/07/10/science/10aging.html)では、
栄養価については詳しく書かれておらず、カロリーが低く抑えられたことのみ触れられています。
研究の問題点として死因に関する考察が欠けている点について、
University of TexasとMITの専門家からのコメントが掲載され、
いささか客観的なコメントが提供されています。
MSNBC (Microsoft National Broadcasting Company, http://www.msnbc.msn.com/)の
7月9日の記事では、研究のデザインと上記の栄養価に関する問題点にも触れ、
米国の加齢研究所の研究者からの客観的なコメントが寄せられており、
NY Timesと記事の内容としては似ています。
また似たような長寿に関係する研究についても述べられているのは
客観的で、好感がもてます。
他の記事でも、多少のばらつきはありますが似通ったアウトライン。
北米のウェブの記事は、客観的なコメントが入っています。
研究の問題点など、複雑なことは抜きにして述べられており
そうした傾向は良いことと思います。
かたや、日本の記事となると、研究成果だけで、
その研究に意義があるか否かが述べられているだけで、
研究の詳細や他の研究との比較などはありません。
この研究に限ったことではないけれど、
栄養や疫学に関する研究成果の報道について
日米の違いは明白・・
研究者のコメントや他の研究との相違、
整理されたリンクなど多くが異なっています。
日本の報道の改善に、今後、関わっていけないかな?
代替医療・・ビタミンCの話を、
本の存在を知ったときの気持ちを、
なんとか書き記しておきたいと思い、
関連事項とともに書いているのだけど・・。
またしても、いろいろ考えさせられるニュース。
イギリスのBBCのニュースより。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/7535733.stm
変形性関節炎の治療に、乳香が効くとのこと。
自分は、糖尿病と心臓の関係の生活習慣病の
疫学研究を行っているのだけど、変形性関節炎の薬は、
心不全を患う率を上げるという副作用があり、
自分の研究にも関わっている。
副作用に対する薬があれば、
医学界も落ち着いていられるとは思うのだけど、
関節炎の薬の副作用は、対処方法が無い。
そこで注目されたのが、副作用が少ないであろう代替医療。
こういう痛みを伴う病気、そして
医療行為に副作用が伴う病気となると、
代替医療に期待がかかるんだな・・と再確認。
(血圧・糖尿病や心臓の病気は、その点では、
代替医療の活躍の場の少ない病気かもしれない。)
臨床試験、、「患者に香りをかがせたの・・?」
と気になったのだけどニュースと論文によると、
乳香の有効成分を錠剤にして、薬として
臨床試験を行ったとの事。。
やっぱりこうしたアプローチになるかぁ、、という印象でした。
多くの成分のうち1つを導き出して、
高濃度で使用すれば効果も大きく、研究しやすい。
こうしたステップを踏むために、地道な研究が必要でしょう。
分析化学的な研究と、動物実験と・・。
研究し難いものを、し易くするというのは良いですね。
しかし、この研究からは、『お香』が症状の軽減には良いとはいえない。
お香の成分が症状の軽減に良いということが、
臨床試験のレベルで実証されたとはいえるけれど。。
この研究も、長い道のりのうちの1つなのかと。
たぶん、地道な研究を行わず、
「お香の効果を検証する研究」
をするというのは、モチベーションに欠けるし、
それだけでは信頼できないと思う。。
代替医療・・有効な成分を導き出して、それについて研究・・
そして背景となる知見が熟してきたあたりで、
お香について深く検討してみる・・というのが良いのかな。
建設的に証明する・・ということ。
本の存在を知ったときの気持ちを、
なんとか書き記しておきたいと思い、
関連事項とともに書いているのだけど・・。
またしても、いろいろ考えさせられるニュース。
イギリスのBBCのニュースより。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/7535733.stm
変形性関節炎の治療に、乳香が効くとのこと。
自分は、糖尿病と心臓の関係の生活習慣病の
疫学研究を行っているのだけど、変形性関節炎の薬は、
心不全を患う率を上げるという副作用があり、
自分の研究にも関わっている。
副作用に対する薬があれば、
医学界も落ち着いていられるとは思うのだけど、
関節炎の薬の副作用は、対処方法が無い。
そこで注目されたのが、副作用が少ないであろう代替医療。
こういう痛みを伴う病気、そして
医療行為に副作用が伴う病気となると、
代替医療に期待がかかるんだな・・と再確認。
(血圧・糖尿病や心臓の病気は、その点では、
代替医療の活躍の場の少ない病気かもしれない。)
臨床試験、、「患者に香りをかがせたの・・?」
と気になったのだけどニュースと論文によると、
乳香の有効成分を錠剤にして、薬として
臨床試験を行ったとの事。。
やっぱりこうしたアプローチになるかぁ、、という印象でした。
多くの成分のうち1つを導き出して、
高濃度で使用すれば効果も大きく、研究しやすい。
こうしたステップを踏むために、地道な研究が必要でしょう。
分析化学的な研究と、動物実験と・・。
研究し難いものを、し易くするというのは良いですね。
しかし、この研究からは、『お香』が症状の軽減には良いとはいえない。
お香の成分が症状の軽減に良いということが、
臨床試験のレベルで実証されたとはいえるけれど。。
この研究も、長い道のりのうちの1つなのかと。
たぶん、地道な研究を行わず、
「お香の効果を検証する研究」
をするというのは、モチベーションに欠けるし、
それだけでは信頼できないと思う。。
代替医療・・有効な成分を導き出して、それについて研究・・
そして背景となる知見が熟してきたあたりで、
お香について深く検討してみる・・というのが良いのかな。
建設的に証明する・・ということ。
代替医療 ? ・・・ ビタミンC (その2)
2008年7月26日 ●Boston●科学のカラクリ・真相
ビタミンCの点滴療法について。
先日の続きです。
http://diarynote.jp/d/85527/20080725
ビタミンCの抗癌効果は、細胞レベルでしか
観測されていないという点から・・。
<><><><><><>
臨床では患者さんは実際に治療を受けているために、
癌の細かな種類はもちろん、治療との相互作用も、
メカニズムと有効性について、検討することが必要でしょう。
メカニズムとして、過剰なビタミンCは酸化ストレスを与え得るため、
癌の種類や進行の度合い、並行する治療との相関など
検討すべき項目は多く考えられます。
二重盲見試験ではない、ビタミンCの摂取が
癌の予防に役立つ可能性を示唆する疫学研究は、
多々あるのですが、ビタミンC以外の栄養素やその他ビタミンC摂取と
相関のある食生活に因果関係が考えられるため、
ビタミンCに抗癌作用があるとは考えることができません。
その点を踏まえて、野菜や果物を推奨するのは合理的ですが、
ビタミンCの大量投与などに結びつけるとなると、議論の過剰な飛躍と言えるでしょう。
研究者個人としては、
臨床試験でサポートされていない、有効性について解っていない、
学界が認めていない治療を独自(病院)の経験による判断で行う医師、
あるいは有効性の有無を判断できないにも関わらず治療を行う医師に、
患者さんが交通費とお金を支払って身を委ねて安心を得るよりは、
世界中の科学的な情報を、不確定性を含めて判断し、
治療効果の可能性を理解し、経済的にも精神的にも負担をかけずに治療を行う医師に
患者さんが治療の理解をし、信頼して、治療をしてもらえるようであればと思っています。
ビタミンCの点滴療法の臨床試験についてですが、
現行の臨床試験を集約しているウェブサイト(http://clinicaltrials.gov/) によると、
アメリカで臨床試験が現行しています。
来年に終了するものもあり、結果に期待されます。
(医学界に認められるには、詳細なレビューを経て、clinicaltrials.govに登録され、
さらに詳細なレビューを経た報告がされることが条件とされます。)
この臨床試験があることからわかるように、
実際の効果の有無がわからず、ヒト研究で検証されるべき状況で、
実際に研究を行っている研究者グループがあります。
しかし、その状況を他所に、ある医師が、高い医療費を患者に支払わせ、
点滴治療を行っているいるということが非常に残念でなりません。
<><><>
と、こうした文章を、2ヶ月くらい前にとある掲示板に書いた。
(少し改変してある)
ビタミンCの点滴療法の臨床試験を行うために、
どれだけの点滴量であれば効果を検討するのに妥当か・・
という小規模の研究結果が論文になっていた。
http://annonc.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/mdn377v4
7月25日にパブリッシュ。なんてタイムリーなんでしょうか。
臨床試験の最初の段階である。
第一相試験と呼ばれる。
・量が少なすぎては、効果がわかるはずがない。
・量が多すぎては、毒性を示してしまうかもしれない。
・ではちょうど良い量というのはどれくらいか。
という問題に答えを出す試験。
これが解らずに長期の試験を行うのは危険ということ。
詳細の臨床データを同時に収集する。
たとえば、血中のビタミンCがある一定濃度以上にならず、
それ以上の投与では、尿中のビタミンC(の代謝物)の濃度が
それに比例して上がっていく・・そんな状態で毒性が特に認められなければ
その濃度で長期の試験を行うのが良いだろうと判断する。そういう目的の試験。
毒性が認められないレベルの点滴濃度と、
点滴の時間を決める試験だが、本試験の前の試験なのだけど
その間に、癌の進行に変化があるかどうかももちろん追跡する。。
患者の癌の種類や、同時にどういった治療が施されているか、
詳細の情報が提供されている・・。
40キロの人であれば、
60グラムのビタミンCを点滴によって導入。すごい量だ。
サプリメントで摂っても1グラムくらいだというのに。
一週間に一度、三週間行ったよう。
重篤な副作用というものは認められなかったみたい。
追跡された、抗癌作用は確認されなかったよう。
全員、それなりに癌が進行したと書いてある。
この研究の患者数は18人。
こんな少人数では効果の有無はわからないのだが、
1人も症状の改善が見られないというのはちょっと・・と思う。
患者の精神面も、医療で使われる質問表を用いて、
数値化したようだが、その改善も特に見られなかったよう。
次は、100〜300人ほどの人数で、長期の研究結果が報告されることと思う。
第二相試験。結果が期待される。
<><><><>
画像は、ビタミンCの経口投与による癌医療を促進した
ライナス・ポーリングという人物。
http://profiles.nlm.nih.gov/MM/B/B/N/F/
その科学の功績でノーベル化学賞を受賞。
さらに、核兵器廃絶への働きによりノーベル平和賞を受賞した。
ビタミンCの経口投与は、抗癌効果は確認されなかったのだが、
「点滴投与であれば効果があるだろう!」
というのが、点滴療法のモチベーションのようだ。
確かに、経口投与では、吸収率の影響などで効率が悪い。
その点に着目したのは、なるほど・・と思うところだが・・・。
臨床試験の結果はビタミンCの歴史に関わるということで、
科学的な意義があるため興味深い。。
先日の続きです。
http://diarynote.jp/d/85527/20080725
ビタミンCの抗癌効果は、細胞レベルでしか
観測されていないという点から・・。
<><><><><><>
臨床では患者さんは実際に治療を受けているために、
癌の細かな種類はもちろん、治療との相互作用も、
メカニズムと有効性について、検討することが必要でしょう。
メカニズムとして、過剰なビタミンCは酸化ストレスを与え得るため、
癌の種類や進行の度合い、並行する治療との相関など
検討すべき項目は多く考えられます。
二重盲見試験ではない、ビタミンCの摂取が
癌の予防に役立つ可能性を示唆する疫学研究は、
多々あるのですが、ビタミンC以外の栄養素やその他ビタミンC摂取と
相関のある食生活に因果関係が考えられるため、
ビタミンCに抗癌作用があるとは考えることができません。
その点を踏まえて、野菜や果物を推奨するのは合理的ですが、
ビタミンCの大量投与などに結びつけるとなると、議論の過剰な飛躍と言えるでしょう。
研究者個人としては、
臨床試験でサポートされていない、有効性について解っていない、
学界が認めていない治療を独自(病院)の経験による判断で行う医師、
あるいは有効性の有無を判断できないにも関わらず治療を行う医師に、
患者さんが交通費とお金を支払って身を委ねて安心を得るよりは、
世界中の科学的な情報を、不確定性を含めて判断し、
治療効果の可能性を理解し、経済的にも精神的にも負担をかけずに治療を行う医師に
患者さんが治療の理解をし、信頼して、治療をしてもらえるようであればと思っています。
ビタミンCの点滴療法の臨床試験についてですが、
現行の臨床試験を集約しているウェブサイト(http://clinicaltrials.gov/) によると、
アメリカで臨床試験が現行しています。
来年に終了するものもあり、結果に期待されます。
(医学界に認められるには、詳細なレビューを経て、clinicaltrials.govに登録され、
さらに詳細なレビューを経た報告がされることが条件とされます。)
この臨床試験があることからわかるように、
実際の効果の有無がわからず、ヒト研究で検証されるべき状況で、
実際に研究を行っている研究者グループがあります。
しかし、その状況を他所に、ある医師が、高い医療費を患者に支払わせ、
点滴治療を行っているいるということが非常に残念でなりません。
<><><>
と、こうした文章を、2ヶ月くらい前にとある掲示板に書いた。
(少し改変してある)
ビタミンCの点滴療法の臨床試験を行うために、
どれだけの点滴量であれば効果を検討するのに妥当か・・
という小規模の研究結果が論文になっていた。
http://annonc.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/mdn377v4
7月25日にパブリッシュ。なんてタイムリーなんでしょうか。
臨床試験の最初の段階である。
第一相試験と呼ばれる。
・量が少なすぎては、効果がわかるはずがない。
・量が多すぎては、毒性を示してしまうかもしれない。
・ではちょうど良い量というのはどれくらいか。
という問題に答えを出す試験。
これが解らずに長期の試験を行うのは危険ということ。
詳細の臨床データを同時に収集する。
たとえば、血中のビタミンCがある一定濃度以上にならず、
それ以上の投与では、尿中のビタミンC(の代謝物)の濃度が
それに比例して上がっていく・・そんな状態で毒性が特に認められなければ
その濃度で長期の試験を行うのが良いだろうと判断する。そういう目的の試験。
毒性が認められないレベルの点滴濃度と、
点滴の時間を決める試験だが、本試験の前の試験なのだけど
その間に、癌の進行に変化があるかどうかももちろん追跡する。。
患者の癌の種類や、同時にどういった治療が施されているか、
詳細の情報が提供されている・・。
40キロの人であれば、
60グラムのビタミンCを点滴によって導入。すごい量だ。
サプリメントで摂っても1グラムくらいだというのに。
一週間に一度、三週間行ったよう。
重篤な副作用というものは認められなかったみたい。
追跡された、抗癌作用は確認されなかったよう。
全員、それなりに癌が進行したと書いてある。
この研究の患者数は18人。
こんな少人数では効果の有無はわからないのだが、
1人も症状の改善が見られないというのはちょっと・・と思う。
患者の精神面も、医療で使われる質問表を用いて、
数値化したようだが、その改善も特に見られなかったよう。
次は、100〜300人ほどの人数で、長期の研究結果が報告されることと思う。
第二相試験。結果が期待される。
<><><><>
画像は、ビタミンCの経口投与による癌医療を促進した
ライナス・ポーリングという人物。
http://profiles.nlm.nih.gov/MM/B/B/N/F/
その科学の功績でノーベル化学賞を受賞。
さらに、核兵器廃絶への働きによりノーベル平和賞を受賞した。
ビタミンCの経口投与は、抗癌効果は確認されなかったのだが、
「点滴投与であれば効果があるだろう!」
というのが、点滴療法のモチベーションのようだ。
確かに、経口投与では、吸収率の影響などで効率が悪い。
その点に着目したのは、なるほど・・と思うところだが・・・。
臨床試験の結果はビタミンCの歴史に関わるということで、
科学的な意義があるため興味深い。。
代替医療 ? ・・・ ビタミンC (その1)
2008年7月25日 ●Boston●科学のカラクリ・真相
ケーススタディとでも言えるかな。
http://www.amazon.co.jp/dp/4827550123
ビタミンCがガン細胞を殺す
この著者はビタミンCの点滴療法を行っています。
この本が、賞賛を受けているようですが・・。
この本の出版について、自分は強い疑念を抱いています。
機会を作って読むつもりです。
ビタミンCの点滴療法の有効性については
学界としては結論が出ておりません。
杏林大学の教授が執筆された本についてですが、
科学的・医学的に有効性が確証されていない段階で、こうした本が出版され、
さらに任意の治療が行われているということにショックを抱きました。
下に紹介しましたように、種々の医学論文でも結論には至っていません。
細胞生物学的な研究が先行してばかりで、
患者さんを対象にした、詳細で、客観的な評価を受けた研究は不十分です。
(公の出版物は専門家による客観的な評価を経ずに出版されます。)
ビタミンCの点滴療法により癌の症状が改善したという3例が、
この治療の代表的な例として取り上げられているようですが、
カナダの研究者の報告によると、
ビタミンCの点滴療法により症状が改善したという代表的な3例は、
寛解(症状の進行が収まり臨床上、問題の無い状態)が期待できる治療を、
並行して行った上での報告で、到底、ビタミンCに治療効果が
認められるものでは無かったとのことです。
http://www.cmaj.ca/cgi/content/full/174/7/937
これはその3例の報告に関する対応として、
カナダの医学会が取った調査によるもので、
客観的な調査と判断し得ます。
また、ビタミンCの点滴療法を何人に行って、
その内の何割が改善し、改善しなかったのか、
実施と評価の全体像が全く考慮できない報告として問題視されています。
ビタミンCの点滴によるがん治療は、こうした報告ばかりです。
ビタミンCの抗癌作用に関する研究成果も報告されているのですが、
細胞実験上の観測によるものに過ぎず、多くの薬と同様、
ヒト研究による検討が必要と言える状況です。
アマゾンのレビューでは、気をつけて読めば判るように、
実際の効果がビタミンCの点滴療法に帰属できる記述はありません。
医学系と思われる人物も書いているものの、細胞学を基とした希望的推論でしかありません。
用いた癌細胞の1つは増殖が速いことで知られる癌細胞です。
増殖が速いために、研究する効率が高いとのことで選択しています。
癌の種類はさまざまで、発症や進行のメカニズムも異なるので
一種類の癌の細胞学実験が種々の癌に関して論じることができることはありません。
(癌の化学療法が均一でないことからも明らか)
またこの細胞学実験を行った同じ研究者たちが、
2007年9月に同じ学術雑誌に研究を報告しました。
杏林大の教授が本を出版をする3ヶ月前ですが、
この時点でも細胞実験の域です。
http://www.pnas.org/content/104/21/8749.abstract
その内容は、癌細胞を大量のビタミンCで処理した場合、
癌細胞に特異的に酸化ストレスを発生させるというもの。
過剰なビタミンCは、癌細胞にストレスを与えて、殺すということで、
期待はもてるとのことですが、正確なメカニズムは解っておらず
治療の対象にできる癌もまだ解っていない段階です。
ビタミンCは水溶性ビタミンで、過剰であっても排出できると考えられますが、
実際には、細胞内に蓄積する機構が正常の細胞でもあります。
蓄積することもあるので、正常の細胞でも、ビタミンCが生化学的な
ストレスを与え得ると考えることもできます。
やはり詳細の検討は必要です。
細胞内に、ビタミンCを取り込む機構はわかっており、
癌細胞において、その機構がどう機能しているか・・
ということも細胞学的に明らかにしておくべきことでしょう。
続きはまた今度・・。
ちなみに、ヒトとモルモット以外の動物では、
ビタミンCは、細胞内で糖から合成することが出来ます。
酸化ストレスと癌細胞などの研究において、
マウスなどの動物実験の結果を解釈する際には、
気をつけなくてはなりません・・。
この文章、もともととある掲示板に投稿したものを変えたもの。
ですので、ちょっと丁寧語。
ビタミンCは肌に良いといわれていますが、
コラーゲンの合成系の酵素の働きに関わっているからです。
抗酸化効果などとはまた別の話。
とっても複雑なビタミンCの働き・・
ということで楽観視できないのです。
前回のエントリー
代替医療 ? において、次のパラグラフを追記しました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4827550123
ビタミンCがガン細胞を殺す
この著者はビタミンCの点滴療法を行っています。
この本が、賞賛を受けているようですが・・。
この本の出版について、自分は強い疑念を抱いています。
機会を作って読むつもりです。
ビタミンCの点滴療法の有効性については
学界としては結論が出ておりません。
杏林大学の教授が執筆された本についてですが、
科学的・医学的に有効性が確証されていない段階で、こうした本が出版され、
さらに任意の治療が行われているということにショックを抱きました。
下に紹介しましたように、種々の医学論文でも結論には至っていません。
細胞生物学的な研究が先行してばかりで、
患者さんを対象にした、詳細で、客観的な評価を受けた研究は不十分です。
(公の出版物は専門家による客観的な評価を経ずに出版されます。)
ビタミンCの点滴療法により癌の症状が改善したという3例が、
この治療の代表的な例として取り上げられているようですが、
カナダの研究者の報告によると、
ビタミンCの点滴療法により症状が改善したという代表的な3例は、
寛解(症状の進行が収まり臨床上、問題の無い状態)が期待できる治療を、
並行して行った上での報告で、到底、ビタミンCに治療効果が
認められるものでは無かったとのことです。
http://www.cmaj.ca/cgi/content/full/174/7/937
これはその3例の報告に関する対応として、
カナダの医学会が取った調査によるもので、
客観的な調査と判断し得ます。
また、ビタミンCの点滴療法を何人に行って、
その内の何割が改善し、改善しなかったのか、
実施と評価の全体像が全く考慮できない報告として問題視されています。
ビタミンCの点滴によるがん治療は、こうした報告ばかりです。
ビタミンCの抗癌作用に関する研究成果も報告されているのですが、
細胞実験上の観測によるものに過ぎず、多くの薬と同様、
ヒト研究による検討が必要と言える状況です。
アマゾンのレビューでは、気をつけて読めば判るように、
実際の効果がビタミンCの点滴療法に帰属できる記述はありません。
医学系と思われる人物も書いているものの、細胞学を基とした希望的推論でしかありません。
用いた癌細胞の1つは増殖が速いことで知られる癌細胞です。
増殖が速いために、研究する効率が高いとのことで選択しています。
癌の種類はさまざまで、発症や進行のメカニズムも異なるので
一種類の癌の細胞学実験が種々の癌に関して論じることができることはありません。
(癌の化学療法が均一でないことからも明らか)
またこの細胞学実験を行った同じ研究者たちが、
2007年9月に同じ学術雑誌に研究を報告しました。
杏林大の教授が本を出版をする3ヶ月前ですが、
この時点でも細胞実験の域です。
http://www.pnas.org/content/104/21/8749.abstract
その内容は、癌細胞を大量のビタミンCで処理した場合、
癌細胞に特異的に酸化ストレスを発生させるというもの。
過剰なビタミンCは、癌細胞にストレスを与えて、殺すということで、
期待はもてるとのことですが、正確なメカニズムは解っておらず
治療の対象にできる癌もまだ解っていない段階です。
ビタミンCは水溶性ビタミンで、過剰であっても排出できると考えられますが、
実際には、細胞内に蓄積する機構が正常の細胞でもあります。
蓄積することもあるので、正常の細胞でも、ビタミンCが生化学的な
ストレスを与え得ると考えることもできます。
やはり詳細の検討は必要です。
細胞内に、ビタミンCを取り込む機構はわかっており、
癌細胞において、その機構がどう機能しているか・・
ということも細胞学的に明らかにしておくべきことでしょう。
続きはまた今度・・。
ちなみに、ヒトとモルモット以外の動物では、
ビタミンCは、細胞内で糖から合成することが出来ます。
酸化ストレスと癌細胞などの研究において、
マウスなどの動物実験の結果を解釈する際には、
気をつけなくてはなりません・・。
この文章、もともととある掲示板に投稿したものを変えたもの。
ですので、ちょっと丁寧語。
ビタミンCは肌に良いといわれていますが、
コラーゲンの合成系の酵素の働きに関わっているからです。
抗酸化効果などとはまた別の話。
とっても複雑なビタミンCの働き・・
ということで楽観視できないのです。
前回のエントリー
代替医療 ? において、次のパラグラフを追記しました。
マリファナを、多角性硬化症の症状軽減に、もはや「代替」
ではなく、主役として活躍させている医師もいる。
http://www.youtube.com/watch?v=t4nl5h2Hn0U (英語です。)
漢方など、「代替」医療ではなく、医療の主役になれる
ものもあると思う。代替医療に限ったものではない。
(便宜上、代替医療のものと分類しますが・・)
代替医療 ? ・・・代替医療を拒否する医学
2008年7月21日 ●Boston●科学のカラクリ・真相 コメント (11)
あまり詳しくない話ですが、内容的なバランスをとりましょう・・。
先日のエントリーの内容は、
代替医療の可能性が、科学的にサポートできない場合にも、
非科学的に、非合理的に、代替医療を支持する医学について。
逆に代替医療に、医学的価値・可能性を支持することができても、
代替医療を積極的に医療に導入できない実態もあると思う。
今回はそっち側です。
下に紹介する実態、代替医療の利用を考えると、
自己免疫疾患の患者さんのことを思い浮かべる。
20代、30代の方でも発症する、リュウマチや膠原病、
多角性硬化症の患者さん方・・。病名だけで重い感じ。
働き盛りの年齢で患う病気・・
社会的な疎外感や、家族に対する申し訳ない気持ち、
苛立ちなどもあるのかな。。
(女性が多く発症する印象があるのだけど、なぜだろう?)
こうした疾病を患う方々は、少しでも症状を緩和しようと、
代替医療を積極的に考えると思う。
経済的に余力があるなら、そちらに注ぎ込みがちなのでは。
実際に、アメリカの関節炎の学会では、
患者さんに対して、大々的な調査を行い、
多くの患者さん(確か70%くらい)の人が
ハーブやサプリメントに手をだしたりしたという。
(そしてそのうちの40%程が、主治医に未報告)
しかし、医師は、代替医療の導入や検討を渋る。
まず、代替医療に関する知識が無いということ。
アメリカの内科医の40%程は、代替医療に関する
知識が無いことを認めている。(臨床系の専門誌より)
教育が普及していないのが問題視されている。
データベースはあるにしても、積極的に勉強する
時間を設けるなどしない限り、患者さんを納得させる、
だけの知識を得ることは無理だと思う。
また、もう1つの原因として、
「医薬品を処方したい」という実態があると思う。
(これが主題です。)
自己免疫疾患には大麻などのカンナビス類に
分類される植物に効果があることが知られ、臨床
レベルで研究され、効果が実証されているものもある。
(大麻・マリファナというと、悪い印象もあるのだけど、
医薬品としての潜在性はけっこう有名。
娯楽のドラッグとして乱用されている実態が、
医学にとっては大損。)
マリファナを、多角性硬化症の症状軽減に、もはや「代替」
ではなく、主役として活躍させている医師もいる。
http://www.youtube.com/watch?v=t4nl5h2Hn0U (英語です。)
漢方など、「代替」医療ではなく、医療の主役になれる
ものもあると思う。代替医療に限ったものではない。
(便宜上、代替医療のものと分類しますが・・)
しかし、残念ながら、そういった代替医療には、
特許がかけられていない。
どこの製薬会社のインセンティブにもならないし、
そういった代替医療が主役になってもらっては、
製薬会社にとっては損なのだ。
医師とは関係ないじゃないか・・と考えられるものの、
実態としてよく言われるは、製薬会社と医師との癒着。
医師が、製薬会社に買収されていると言っても良い。
家を購入できてしまうくらいの大金を、
製薬会社は用意し、大病院の臨床医を抑えておくこともある。
製薬会社の製品を処方するように。
そうした実態を暴いた有名な本がある。
権威ある医学雑誌の編集に深く関わった医師によるもの。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0375760946/
(いつか読もう・・と思っている。)
自己免疫疾患に20代、30代と若くして罹患し、
その後、数十年と薬と付き合うこともある。
うつ病などの精神疾患についてもそうだと思うけど、
その期間、ずっと薬を処方される。。
『患者数×処方する期間』となると、とんでもない額になるのだ。
学会のボス、あるいは病院長などを、製薬会社が抑えておけば、
大儲けという構図が出来上がる。
「医薬品を売る」ということに重きがおかれ、
病気の改善という本来の目的が軽んじられることもある。
"Disease Mongering(病気の押し売り)"の一端かと。。
こうした製薬会社と医学界との関係が、
代替医療の可能性を圧殺しているところもあると思う。
また、代替医療に治療効果の可能性があるにせよ、
それを無視して、製薬会社の医薬品の使用に、保険が適応され、
さらに患者の負担が減るとなれば、政府も、
代替医療の可能性を潰すのに加担していることになる。
保険が適応され、経済的に負担が減るとしても、
もしかしたら、代替医療に頼れば、
疾患そのものが良くなるかもしれない・・。
こうした実態があり、
さらに可能性のある漢方薬やハーブなどが、
医療に用いられるまでに、臨床試験が必要で、
そのために費用と時間が掛かることを考えると、
医学界が乗り気にならないのは当然かもしれない。
製薬会社に魅力のない代替医療の類は、
最初から障壁だらけなのだ。
日本にいるとき、ある製薬会社が主催した
腎機能と高血圧の勉強会に足を運んだことがある。
日本の高血圧の問題の指摘と、臨床試験を
終えたばかりの血圧降下剤の売り込みなのだが、
勉強会に参加した医師が、その薬を処方する契約を済ませれば
確か8万円程、製薬会社から支払われるとのことだった。
さらに、患者さんを継続的に治療することになれば
さらに患者さん1人につき、2万円くらい支払われるとのこと。
そういった勉強会が、医師と製薬会社の
交流の場なのかと愕然としたのだった。
高血圧剤も、いろいろな製薬会社が競争しているところだろう。
医師の取り合いが凄まじいのかもしれない。
マリファナの医学的な効果などの検証は、
その可能性を信じる医師が地道に、臨床試験を行ってきたもの。
可能性があるものとして、国に研究資金を申請し、
長い時間を掛けて試験に臨んだ医師もいる。
そうした表に出てこない尽力も注目したいところ。
画像は、acupuncture(鍼灸(しんきゅう)治療)のサイトから。
http://www.venturaacupuncturehealthcare.com/index.html
この画像、普通の食生活と、ハーブなどをごっちゃにしているが・・。
先日のエントリーの内容は、
代替医療の可能性が、科学的にサポートできない場合にも、
非科学的に、非合理的に、代替医療を支持する医学について。
逆に代替医療に、医学的価値・可能性を支持することができても、
代替医療を積極的に医療に導入できない実態もあると思う。
今回はそっち側です。
下に紹介する実態、代替医療の利用を考えると、
自己免疫疾患の患者さんのことを思い浮かべる。
20代、30代の方でも発症する、リュウマチや膠原病、
多角性硬化症の患者さん方・・。病名だけで重い感じ。
働き盛りの年齢で患う病気・・
社会的な疎外感や、家族に対する申し訳ない気持ち、
苛立ちなどもあるのかな。。
(女性が多く発症する印象があるのだけど、なぜだろう?)
こうした疾病を患う方々は、少しでも症状を緩和しようと、
代替医療を積極的に考えると思う。
経済的に余力があるなら、そちらに注ぎ込みがちなのでは。
実際に、アメリカの関節炎の学会では、
患者さんに対して、大々的な調査を行い、
多くの患者さん(確か70%くらい)の人が
ハーブやサプリメントに手をだしたりしたという。
(そしてそのうちの40%程が、主治医に未報告)
しかし、医師は、代替医療の導入や検討を渋る。
まず、代替医療に関する知識が無いということ。
アメリカの内科医の40%程は、代替医療に関する
知識が無いことを認めている。(臨床系の専門誌より)
教育が普及していないのが問題視されている。
データベースはあるにしても、積極的に勉強する
時間を設けるなどしない限り、患者さんを納得させる、
だけの知識を得ることは無理だと思う。
また、もう1つの原因として、
「医薬品を処方したい」という実態があると思う。
(これが主題です。)
自己免疫疾患には大麻などのカンナビス類に
分類される植物に効果があることが知られ、臨床
レベルで研究され、効果が実証されているものもある。
(大麻・マリファナというと、悪い印象もあるのだけど、
医薬品としての潜在性はけっこう有名。
娯楽のドラッグとして乱用されている実態が、
医学にとっては大損。)
マリファナを、多角性硬化症の症状軽減に、もはや「代替」
ではなく、主役として活躍させている医師もいる。
http://www.youtube.com/watch?v=t4nl5h2Hn0U (英語です。)
漢方など、「代替」医療ではなく、医療の主役になれる
ものもあると思う。代替医療に限ったものではない。
(便宜上、代替医療のものと分類しますが・・)
しかし、残念ながら、そういった代替医療には、
特許がかけられていない。
どこの製薬会社のインセンティブにもならないし、
そういった代替医療が主役になってもらっては、
製薬会社にとっては損なのだ。
医師とは関係ないじゃないか・・と考えられるものの、
実態としてよく言われるは、製薬会社と医師との癒着。
医師が、製薬会社に買収されていると言っても良い。
家を購入できてしまうくらいの大金を、
製薬会社は用意し、大病院の臨床医を抑えておくこともある。
製薬会社の製品を処方するように。
そうした実態を暴いた有名な本がある。
権威ある医学雑誌の編集に深く関わった医師によるもの。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0375760946/
(いつか読もう・・と思っている。)
自己免疫疾患に20代、30代と若くして罹患し、
その後、数十年と薬と付き合うこともある。
うつ病などの精神疾患についてもそうだと思うけど、
その期間、ずっと薬を処方される。。
『患者数×処方する期間』となると、とんでもない額になるのだ。
学会のボス、あるいは病院長などを、製薬会社が抑えておけば、
大儲けという構図が出来上がる。
「医薬品を売る」ということに重きがおかれ、
病気の改善という本来の目的が軽んじられることもある。
"Disease Mongering(病気の押し売り)"の一端かと。。
こうした製薬会社と医学界との関係が、
代替医療の可能性を圧殺しているところもあると思う。
また、代替医療に治療効果の可能性があるにせよ、
それを無視して、製薬会社の医薬品の使用に、保険が適応され、
さらに患者の負担が減るとなれば、政府も、
代替医療の可能性を潰すのに加担していることになる。
保険が適応され、経済的に負担が減るとしても、
もしかしたら、代替医療に頼れば、
疾患そのものが良くなるかもしれない・・。
こうした実態があり、
さらに可能性のある漢方薬やハーブなどが、
医療に用いられるまでに、臨床試験が必要で、
そのために費用と時間が掛かることを考えると、
医学界が乗り気にならないのは当然かもしれない。
製薬会社に魅力のない代替医療の類は、
最初から障壁だらけなのだ。
日本にいるとき、ある製薬会社が主催した
腎機能と高血圧の勉強会に足を運んだことがある。
日本の高血圧の問題の指摘と、臨床試験を
終えたばかりの血圧降下剤の売り込みなのだが、
勉強会に参加した医師が、その薬を処方する契約を済ませれば
確か8万円程、製薬会社から支払われるとのことだった。
さらに、患者さんを継続的に治療することになれば
さらに患者さん1人につき、2万円くらい支払われるとのこと。
そういった勉強会が、医師と製薬会社の
交流の場なのかと愕然としたのだった。
高血圧剤も、いろいろな製薬会社が競争しているところだろう。
医師の取り合いが凄まじいのかもしれない。
マリファナの医学的な効果などの検証は、
その可能性を信じる医師が地道に、臨床試験を行ってきたもの。
可能性があるものとして、国に研究資金を申請し、
長い時間を掛けて試験に臨んだ医師もいる。
そうした表に出てこない尽力も注目したいところ。
画像は、acupuncture(鍼灸(しんきゅう)治療)のサイトから。
http://www.venturaacupuncturehealthcare.com/index.html
この画像、普通の食生活と、ハーブなどをごっちゃにしているが・・。
代替医療 ? ・・・ 代替医療を支持する医学
2008年7月20日 ●Boston●科学のカラクリ・真相 コメント (2)
代替医療・・西洋医学に重きをおいて学ぶ医師が多い中で、
東洋医学のように科学的に、機能や効能など解明しきれて
いない薬やハーブ、サプリメントを、医療に応用する
医師も増えてきていると思うのだけど、
そうした医師にも問題がある場合があるよう。
代替医療の研究、研究の方法や報告が
科学的でなく、めちゃくちゃになりがちなようなのだ。
St. John’s Wortに限らず、副作用が少ないから
受け入れられやすいのだけど、
それをよいことに更正な評価が成されなくて、
科学的にその可能性を汚してしまっている。
たとえば、
? 主治医XYZはあるハーブAの欝への効果を検討したいとする。
? 患者Bowは、お薬Dを受け取って欝の治療を行っている。
? 主治医XYZは患者BowにハーブAの効果を検討したいから、
お薬Dと併用しても良いかどうか許可を得て、同時に処方する。
? 欝の症状が改善した。
? ハーブAの欝改善の効果ありと認めよう。
というような話にしてしまったりするのだ。
これでは、一般に効果ありと認められているお薬Dの効果と、
ハーブAの効果の区別がつかない。
これでは、ハーブAには効果があるなんてとても言えない・・。
しかし医師XYZは、ハーブAには効果ありと、うたってしまう。
こうした論述の仕方で、ほんの数人の患者が
改善を見せたという情報を流す。
そして新たな患者を釣るという感じ?
こうした話が多く、医学界では批判の対象になっている。
St. John’s Wortについても、そうした批判があったみたい。
(その批判の中でも、信頼できるデータがあり、
それらが採用されて、現在のような認識になっているよう。)
しかし、一般の人にとっては、ストーリーの伝えようによっては
信じてしまうこともあるようで、そうなればやっかいなもの。
しかも、患者側が、「このハーブで直りました!」というような
喜びの声を上げるかもしれない。
メディアはそんなことに気づかないので、
前向きな記事にしてしまったりする。
科学ではなく「寓話」で読者を惹きつける。
医師が医学界からどう批判を受けようとも、
その医師は、一般人やメディアからはちやほやされ、
一方向からの批判など意に介さない。
また、こんな臨床試験で、認可が下りるわけも無く、
保険が利くようになるわけもない。
すがる思いで患者がその治療に大金を払って
手を出すということもあり、、、これで効果が無く、
そんな事態に陥ったら本当に気の毒だと思う。
「癌の治療や免疫療法に効く!」
という話が種々のハーブやら植物に多いと思うのだけど、
細胞実験をシャーレ上で行うだけで結論付けてしまったり、
論文にならなくとも、学会発表したからOKという受け入れ方をしたり・・
(学会発表に科学的な価値はあまり無い。
特に誰でも出れるような大型の学会は。)
ウェブで盛んに取り上げられているものを、
医学論文のデータベースで調べてみるとすぐにわかるのだけど、
本当にそういったものが多いように思う。
先日、紹介したSt. John’s Wortのように、
副作用が確認されるものもあり、
知見を積み上げることによって生物学的に説明できるようになる。
だから、臨床での研究は欠かせないし、
異論も唱えられないくらいの詳細で正確な研究が必要なんだ。
代替医療に着手する医師・・その医師が本当に自信を持っているにしても、
それは盲目的で、科学的でもなんでもないことにもなる。
一般の人たちは気をつけてほしいと思う。。
セカンドオピニオンのセカンドオピニオンを求めるくらいに。
たとえば、
www.gannavi.net/fucoidan.html
このページのフコイダンという糖分子によるがん治療は
まさに悪例と言えると思う。
このホームページから、臨床データがダウンロードできるとある。
実際に、目をぱらっと通してみたのだけど、
癌がどういった病気か紹介をし、フコイダンがどう働くか「仮説」を述べ、
たった3人程の患者の癌の症状が「進行しなかった」だけのことが、
紹介されており、なんら、フコイダンという分子の効果を
証明し、紹介するには至っていない。
その3人の患者についても、「かわいそう」な感じは書かれているが、
他にどんな治療が施されて、どういった経緯だったのか、
まったく詳細がなく、フコイダンという分子を正しく評価できるわけがない。
しかもその3人以外の患者はどうだったんだ?
他にも大勢いるのだと思う。
お金を無駄にしてしまった人など。
このフコイダン、副作用が無いらしく(ただの糖分だし)、
安心して服用できる・・という点で、Quality of Lifeが向上とのこと。
Quality of Lifeも、科学的に検証してほしい。
上昇したのなら、前後の「値」を報告するなど。
書いている人の憶測しか無いように感じる。
こういう文章を読むと怒りを感じる、、、!!
ターゲットが科学者でないことはわかっているものの。。
一般の製薬について、
話を違うところに向けると、
副作用があるかもしれないが、効果が期待できるという時
我慢強く、臨床研究を行っている医療従事者だっている。
効果を最大に、副作用を最小限にする薬の量、
他の薬との組み合わせを研究する・・。
患者さんたちはこうした医療従事者を応援してほしいと思う。
そうした医療従事者がいる中で、副作用が少ないからと
乏しい科学性で医療行為を続けている医師は問題かと。。
代替医療には、そうした人物が多いように思う。
懸命な医師は、患者が質問してきたら、
「そんな治療が効くのだったら、もっと医学に認められていますよ」
「厚生労働省が認めているはずですよ」
というように、応えて、耳も貸さないかもしれない。
確かにそれでも良いのだけれども、できれば、
・その情報をどこから仕入れたのか
・その科学的な妥当性はどうなのか
・学会・学界への受けはどうなのか
・どれほど普及しているのか
など、患者とともにでいいから、深くまで調べてほしいと思う。
怪しいと思ったなら、学会・学界に報告する、国の機関に報告する・・
などできるシステムが整っていればいいな・・。
もしも、東洋医学の一部のように、
科学的・臨床医学的に実証されていなくても、
可能性が認められるのであれば、学会・学界がなんらかの
形でサポートするのでもいいと思う。。
画像は、www.umdnj.edu/icam/newsletter/index_item2.htm
から、適当に。
代替医療はCAMと訳されます。
Complementary Alternative Medicine。
「代わる」医療だから、先行しては駄目かな?
東洋医学のように科学的に、機能や効能など解明しきれて
いない薬やハーブ、サプリメントを、医療に応用する
医師も増えてきていると思うのだけど、
そうした医師にも問題がある場合があるよう。
代替医療の研究、研究の方法や報告が
科学的でなく、めちゃくちゃになりがちなようなのだ。
St. John’s Wortに限らず、副作用が少ないから
受け入れられやすいのだけど、
それをよいことに更正な評価が成されなくて、
科学的にその可能性を汚してしまっている。
たとえば、
? 主治医XYZはあるハーブAの欝への効果を検討したいとする。
? 患者Bowは、お薬Dを受け取って欝の治療を行っている。
? 主治医XYZは患者BowにハーブAの効果を検討したいから、
お薬Dと併用しても良いかどうか許可を得て、同時に処方する。
? 欝の症状が改善した。
? ハーブAの欝改善の効果ありと認めよう。
というような話にしてしまったりするのだ。
これでは、一般に効果ありと認められているお薬Dの効果と、
ハーブAの効果の区別がつかない。
これでは、ハーブAには効果があるなんてとても言えない・・。
しかし医師XYZは、ハーブAには効果ありと、うたってしまう。
こうした論述の仕方で、ほんの数人の患者が
改善を見せたという情報を流す。
そして新たな患者を釣るという感じ?
こうした話が多く、医学界では批判の対象になっている。
St. John’s Wortについても、そうした批判があったみたい。
(その批判の中でも、信頼できるデータがあり、
それらが採用されて、現在のような認識になっているよう。)
しかし、一般の人にとっては、ストーリーの伝えようによっては
信じてしまうこともあるようで、そうなればやっかいなもの。
しかも、患者側が、「このハーブで直りました!」というような
喜びの声を上げるかもしれない。
メディアはそんなことに気づかないので、
前向きな記事にしてしまったりする。
科学ではなく「寓話」で読者を惹きつける。
医師が医学界からどう批判を受けようとも、
その医師は、一般人やメディアからはちやほやされ、
一方向からの批判など意に介さない。
また、こんな臨床試験で、認可が下りるわけも無く、
保険が利くようになるわけもない。
すがる思いで患者がその治療に大金を払って
手を出すということもあり、、、これで効果が無く、
そんな事態に陥ったら本当に気の毒だと思う。
「癌の治療や免疫療法に効く!」
という話が種々のハーブやら植物に多いと思うのだけど、
細胞実験をシャーレ上で行うだけで結論付けてしまったり、
論文にならなくとも、学会発表したからOKという受け入れ方をしたり・・
(学会発表に科学的な価値はあまり無い。
特に誰でも出れるような大型の学会は。)
ウェブで盛んに取り上げられているものを、
医学論文のデータベースで調べてみるとすぐにわかるのだけど、
本当にそういったものが多いように思う。
先日、紹介したSt. John’s Wortのように、
副作用が確認されるものもあり、
知見を積み上げることによって生物学的に説明できるようになる。
だから、臨床での研究は欠かせないし、
異論も唱えられないくらいの詳細で正確な研究が必要なんだ。
代替医療に着手する医師・・その医師が本当に自信を持っているにしても、
それは盲目的で、科学的でもなんでもないことにもなる。
一般の人たちは気をつけてほしいと思う。。
セカンドオピニオンのセカンドオピニオンを求めるくらいに。
たとえば、
www.gannavi.net/fucoidan.html
このページのフコイダンという糖分子によるがん治療は
まさに悪例と言えると思う。
このホームページから、臨床データがダウンロードできるとある。
実際に、目をぱらっと通してみたのだけど、
癌がどういった病気か紹介をし、フコイダンがどう働くか「仮説」を述べ、
たった3人程の患者の癌の症状が「進行しなかった」だけのことが、
紹介されており、なんら、フコイダンという分子の効果を
証明し、紹介するには至っていない。
その3人の患者についても、「かわいそう」な感じは書かれているが、
他にどんな治療が施されて、どういった経緯だったのか、
まったく詳細がなく、フコイダンという分子を正しく評価できるわけがない。
しかもその3人以外の患者はどうだったんだ?
他にも大勢いるのだと思う。
お金を無駄にしてしまった人など。
このフコイダン、副作用が無いらしく(ただの糖分だし)、
安心して服用できる・・という点で、Quality of Lifeが向上とのこと。
Quality of Lifeも、科学的に検証してほしい。
上昇したのなら、前後の「値」を報告するなど。
書いている人の憶測しか無いように感じる。
こういう文章を読むと怒りを感じる、、、!!
ターゲットが科学者でないことはわかっているものの。。
一般の製薬について、
話を違うところに向けると、
副作用があるかもしれないが、効果が期待できるという時
我慢強く、臨床研究を行っている医療従事者だっている。
効果を最大に、副作用を最小限にする薬の量、
他の薬との組み合わせを研究する・・。
患者さんたちはこうした医療従事者を応援してほしいと思う。
そうした医療従事者がいる中で、副作用が少ないからと
乏しい科学性で医療行為を続けている医師は問題かと。。
代替医療には、そうした人物が多いように思う。
懸命な医師は、患者が質問してきたら、
「そんな治療が効くのだったら、もっと医学に認められていますよ」
「厚生労働省が認めているはずですよ」
というように、応えて、耳も貸さないかもしれない。
確かにそれでも良いのだけれども、できれば、
・その情報をどこから仕入れたのか
・その科学的な妥当性はどうなのか
・学会・学界への受けはどうなのか
・どれほど普及しているのか
など、患者とともにでいいから、深くまで調べてほしいと思う。
怪しいと思ったなら、学会・学界に報告する、国の機関に報告する・・
などできるシステムが整っていればいいな・・。
もしも、東洋医学の一部のように、
科学的・臨床医学的に実証されていなくても、
可能性が認められるのであれば、学会・学界がなんらかの
形でサポートするのでもいいと思う。。
画像は、www.umdnj.edu/icam/newsletter/index_item2.htm
から、適当に。
代替医療はCAMと訳されます。
Complementary Alternative Medicine。
「代わる」医療だから、先行しては駄目かな?
ハーブや漢方薬が医薬的に価値があるのか・・
先日、「セント・ジョーンズ・ワートというハーブが
ADHD(多動症)に利くか?」
という臨床試験の結果が報告された。
http://www.abcnews.go.com/Health/MindMoodNews/story?id=5039612&;;;;;;page=1
この研究は失敗に終わったみたい。。
著名な医学雑誌に投稿される。妥当性の高い研究。
セント・ジョーンズ・ワート・・・
大掛かりな医学研究が行われる程、ポピュラーなんでしょうか?
こうした代替医療に対して、つい懐疑的な考えを抱いてしまう。
あるウェブサイトでも、このハーブについて、栄養士が監査して
いるみたいだけど、懐疑的な考えは当然ながら拭えない。
(ちなみに、マクドナ○ドの栄養情報もそんな感じ。)
しかし、探してみると・・・
ヨーロッパの医学論文では、このセント・ジョーンズ・ワートというハーブは、
うつ病の治療に活躍していることが紹介されている。
100年以上の歴史を持つイギリスの有名な医学雑誌でも
多くの研究と議論が成され、医学的にも
効果があることが受け入れられている。
うつ病の薬としてProzac(プロザック)というのが有名だけれども、
このハーブについて、Natural Prozacと題して、
紹介している記事がJAPAN TIMESにもTIMEにもあった。
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20001005ml.html
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,987019,00.html
(リンクが切れていますね。コピペしてください。。興味があれば・・。)
アメリカの国立図書館のウェブ:
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/imagepages/19306.htm
『軽度な欝に作用する。使用の際は医師に相談すること。』
と書かれている。
こうした医学的な検討がされているのにも関わらず、
ある種のウェブページなどは、非科学的で、宗教的な紹介の仕方もしており、
なんだかもったいないな・・という気がする。
科学者だって唸らせることができるのに・・!という感じで。
もしも、自分が論文を調べる時間をとらなかったら、
「ハーブ?あぁ、ありがちな話ね・・」
とそっぽ向いてしまっていたところだろう。
宗教的なエピソードなど、あってもよいのだけど、
それだけではいけないと思う。
代替医療に関して感じることなのだけど・・
たとえば、こんな話:
『あるうつ病患者が、精神科医にかかったとき、ある薬を処方された。
それとは別に、その患者自身、いろいろネットで調べて
うつ病に効くというハーブを発見する。』
こうした状況になったとき、ウェブページ側は、
医学的な責任を放棄するような情報の公開の仕方ではなく、
医学的にも有効であることを、自信をもって公開してほしいと思う。
使用の前には、医師に相談すること、相談する際には、
どの情報をプリントアウトして持っていけばよいか。。。
代替医療と普通の医療とが歩み寄れる、何らかの形がほしい。
患者さんが、もし手を出してしまったとする。
患者さんは、そうした代替医療に手を出すことを、
主治医に伝えなかったりしてしまいがちなのだ。
申し訳ないと思うみたいで。
St. John’s Wortというハーブは、
一般的に処方される薬と拮抗する(働きを妨げる)ことが多いようだ。
(それについても、血中の薬理成分を検討するレベルまで研究が行われている。)
だから、主治医の認識無く、こうしたハーブに手を出すのは危ない。
薬を服用していなくても、安易に手を出してはいけないと思う。
ハーブなどのウェブサイトは、
怪しい情報でも疑問を抱かない一般人を対象としている。
だから、自分のような科学については疑い深い人間がウェブサイトを見ても、
ウェブサイトの管理側の人たちは、
「あなたのような人は最初からターゲットにしていません」
という感じかもしれない。。。残念です。
・・・一般人が閲覧しても、医師でも、科学者でも、
誰が閲覧しても、納得できる情報を提供してほしいと思う。
ハーブやサプリメントのウェブページでもそうだし、
ALL ABOUTなど、ある種の専門家が、専門的な情報を提供しているものもある。
栄養学的、臨床医学的、あるいは疫学的な話がなされるべき内容が
よく紹介されるけれど、どれも、内容が曖昧だったり、
信憑性に欠け、情報源もわからないし・・。
綴っている栄養士やら医師の質を本当に疑ってしまう。
栄養士や医師は、研究者ではない。
科学的な妥当性や、どれだけ信頼し得る、どれだけ不確かか
判断することができるのか疑問に思ってしまう。
たくさんの研究がされているトピックを一般人に伝えるのを、
彼らに任せるのは良くないのでは・・。
代替医療・・日本では人気あるかもしれないけれど、
支持する人、しない人が二極化している印象がある。
欧米は、医学界のトピックとして、全員で議論して、
真摯に取り組んでいる印象があるな。。
そうした議論をまるで頼ろうとせず、
内容も姿勢も理解もしようとせず、
サプリメントか何かをマーケティングして、
医学界・科学界から、すごい批判を浴びている
「セレブ」が、イギリスにいたな。。。
名前、なんて言ったっけ。。
「小脳」のことを、セレブラム(Cerebellum)という。
脳卒中などの脳血管系の生活習慣病を、
Cerebrovascular(脳血管の)という表現を使う。
疫学でもよく目にする単語。
だから「セレブ」という表現は、とっても違和感を抱く。
略さずに「セレブリティ」って言ってほしい。
先日、「セント・ジョーンズ・ワートというハーブが
ADHD(多動症)に利くか?」
という臨床試験の結果が報告された。
http://www.abcnews.go.com/Health/MindMoodNews/story?id=5039612&;;;;;;page=1
この研究は失敗に終わったみたい。。
著名な医学雑誌に投稿される。妥当性の高い研究。
セント・ジョーンズ・ワート・・・
大掛かりな医学研究が行われる程、ポピュラーなんでしょうか?
こうした代替医療に対して、つい懐疑的な考えを抱いてしまう。
あるウェブサイトでも、このハーブについて、栄養士が監査して
いるみたいだけど、懐疑的な考えは当然ながら拭えない。
(ちなみに、マクドナ○ドの栄養情報もそんな感じ。)
しかし、探してみると・・・
ヨーロッパの医学論文では、このセント・ジョーンズ・ワートというハーブは、
うつ病の治療に活躍していることが紹介されている。
100年以上の歴史を持つイギリスの有名な医学雑誌でも
多くの研究と議論が成され、医学的にも
効果があることが受け入れられている。
うつ病の薬としてProzac(プロザック)というのが有名だけれども、
このハーブについて、Natural Prozacと題して、
紹介している記事がJAPAN TIMESにもTIMEにもあった。
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20001005ml.html
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,987019,00.html
(リンクが切れていますね。コピペしてください。。興味があれば・・。)
アメリカの国立図書館のウェブ:
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/imagepages/19306.htm
『軽度な欝に作用する。使用の際は医師に相談すること。』
と書かれている。
こうした医学的な検討がされているのにも関わらず、
ある種のウェブページなどは、非科学的で、宗教的な紹介の仕方もしており、
なんだかもったいないな・・という気がする。
科学者だって唸らせることができるのに・・!という感じで。
もしも、自分が論文を調べる時間をとらなかったら、
「ハーブ?あぁ、ありがちな話ね・・」
とそっぽ向いてしまっていたところだろう。
宗教的なエピソードなど、あってもよいのだけど、
それだけではいけないと思う。
代替医療に関して感じることなのだけど・・
たとえば、こんな話:
『あるうつ病患者が、精神科医にかかったとき、ある薬を処方された。
それとは別に、その患者自身、いろいろネットで調べて
うつ病に効くというハーブを発見する。』
こうした状況になったとき、ウェブページ側は、
医学的な責任を放棄するような情報の公開の仕方ではなく、
医学的にも有効であることを、自信をもって公開してほしいと思う。
使用の前には、医師に相談すること、相談する際には、
どの情報をプリントアウトして持っていけばよいか。。。
代替医療と普通の医療とが歩み寄れる、何らかの形がほしい。
患者さんが、もし手を出してしまったとする。
患者さんは、そうした代替医療に手を出すことを、
主治医に伝えなかったりしてしまいがちなのだ。
申し訳ないと思うみたいで。
St. John’s Wortというハーブは、
一般的に処方される薬と拮抗する(働きを妨げる)ことが多いようだ。
(それについても、血中の薬理成分を検討するレベルまで研究が行われている。)
だから、主治医の認識無く、こうしたハーブに手を出すのは危ない。
薬を服用していなくても、安易に手を出してはいけないと思う。
ハーブなどのウェブサイトは、
怪しい情報でも疑問を抱かない一般人を対象としている。
だから、自分のような科学については疑い深い人間がウェブサイトを見ても、
ウェブサイトの管理側の人たちは、
「あなたのような人は最初からターゲットにしていません」
という感じかもしれない。。。残念です。
・・・一般人が閲覧しても、医師でも、科学者でも、
誰が閲覧しても、納得できる情報を提供してほしいと思う。
ハーブやサプリメントのウェブページでもそうだし、
ALL ABOUTなど、ある種の専門家が、専門的な情報を提供しているものもある。
栄養学的、臨床医学的、あるいは疫学的な話がなされるべき内容が
よく紹介されるけれど、どれも、内容が曖昧だったり、
信憑性に欠け、情報源もわからないし・・。
綴っている栄養士やら医師の質を本当に疑ってしまう。
栄養士や医師は、研究者ではない。
科学的な妥当性や、どれだけ信頼し得る、どれだけ不確かか
判断することができるのか疑問に思ってしまう。
たくさんの研究がされているトピックを一般人に伝えるのを、
彼らに任せるのは良くないのでは・・。
代替医療・・日本では人気あるかもしれないけれど、
支持する人、しない人が二極化している印象がある。
欧米は、医学界のトピックとして、全員で議論して、
真摯に取り組んでいる印象があるな。。
そうした議論をまるで頼ろうとせず、
内容も姿勢も理解もしようとせず、
サプリメントか何かをマーケティングして、
医学界・科学界から、すごい批判を浴びている
「セレブ」が、イギリスにいたな。。。
名前、なんて言ったっけ。。
「小脳」のことを、セレブラム(Cerebellum)という。
脳卒中などの脳血管系の生活習慣病を、
Cerebrovascular(脳血管の)という表現を使う。
疫学でもよく目にする単語。
だから「セレブ」という表現は、とっても違和感を抱く。
略さずに「セレブリティ」って言ってほしい。
加速度
2003年8月8日 ●Boston●科学のカラクリ・真相統計は英語のように、手段で用いられることが主なのであって、
分野が問われるはずがない。統計をもってして、
自分は医学における有意を見つけるだけ。
だから、やっぱりいろんな分野で使われているみたいね。
そして、その需要の分、発達していると思う。
より使いやすく、早く。。。
僕は、疫学の論文を読むことになったのは、
1年前からことだけど、
その内容っていうのは、統計の結果のみの話で
あまり、過程には触れなかった。
やっぱ奥が深い。
自分がオリジナルを発揮できるのは
どれほど先だろうか、、、?
化学の実験を繰り返していたときには、経験を積んで、
手法や解釈でちょっとしたスパイスを加える事ができていたと思う。
でも、統計でエクセルをいじっていると、
「これ賢い!」っていう処理をしても、
すでにそのためのコマンドが用意されてたり。。。
まだまだ先は長そうです。
統計処理をし始めたのは初めてなんだけど、
学んでいく速度が速い自信はある。
どんどん、吸収している実感がある。
自分の成長の程度の関数をfと定義すると
まだfの値は少ないけれどdf/dtの値はきっと大きい!
人間工学のドキュメンタリーかなんか昔見たのを思い出した。
とある機器を造る過程において、
?機械によって制御された流れ作業の
プロセスの部分、部分に人間を配置して組み立てていく
?人間が最初から最後までマニュアルで組み立てる
という2つを比較すると、
始めの機関では、?の方が効率が良いのだが、
後々では、?の方が効率が良くなるのだという。
統計処理にもそういうことがあると思う。
僕はまだ始めたばっかりだが、、、
いつか、コマンド打っておしまいのソフトよりも
手打ちの方がいいね!ってことになるんじゃないかな。。。
そうしたい。
実験系で言うのであれば、たとえば、測定装置の原理とか
知らない人よりも知っている人のほうがいいとかそういうことかな。
統計のソフトウェアには組み込まれていないような
応用の範囲にまで自分の実力を伸ばそう。
がんばろうっと、、、
それが博士課程での結果を出す手段になるのだから、、、
プロフェッショナルへの基盤になるはず。
ちなみに、疫学の分野では、
プログラミングの能力を要求してくる教育機関もあるのだけど
理解できたよ。。。重要性が。。。
言語名とか全然、知らないんだけど。
分野が問われるはずがない。統計をもってして、
自分は医学における有意を見つけるだけ。
だから、やっぱりいろんな分野で使われているみたいね。
そして、その需要の分、発達していると思う。
より使いやすく、早く。。。
僕は、疫学の論文を読むことになったのは、
1年前からことだけど、
その内容っていうのは、統計の結果のみの話で
あまり、過程には触れなかった。
やっぱ奥が深い。
自分がオリジナルを発揮できるのは
どれほど先だろうか、、、?
化学の実験を繰り返していたときには、経験を積んで、
手法や解釈でちょっとしたスパイスを加える事ができていたと思う。
でも、統計でエクセルをいじっていると、
「これ賢い!」っていう処理をしても、
すでにそのためのコマンドが用意されてたり。。。
まだまだ先は長そうです。
統計処理をし始めたのは初めてなんだけど、
学んでいく速度が速い自信はある。
どんどん、吸収している実感がある。
自分の成長の程度の関数をfと定義すると
まだfの値は少ないけれどdf/dtの値はきっと大きい!
人間工学のドキュメンタリーかなんか昔見たのを思い出した。
とある機器を造る過程において、
?機械によって制御された流れ作業の
プロセスの部分、部分に人間を配置して組み立てていく
?人間が最初から最後までマニュアルで組み立てる
という2つを比較すると、
始めの機関では、?の方が効率が良いのだが、
後々では、?の方が効率が良くなるのだという。
統計処理にもそういうことがあると思う。
僕はまだ始めたばっかりだが、、、
いつか、コマンド打っておしまいのソフトよりも
手打ちの方がいいね!ってことになるんじゃないかな。。。
そうしたい。
実験系で言うのであれば、たとえば、測定装置の原理とか
知らない人よりも知っている人のほうがいいとかそういうことかな。
統計のソフトウェアには組み込まれていないような
応用の範囲にまで自分の実力を伸ばそう。
がんばろうっと、、、
それが博士課程での結果を出す手段になるのだから、、、
プロフェッショナルへの基盤になるはず。
ちなみに、疫学の分野では、
プログラミングの能力を要求してくる教育機関もあるのだけど
理解できたよ。。。重要性が。。。
言語名とか全然、知らないんだけど。