専門家の集うフォーラム
2009年4月10日 ●Boston●学術(語学・交流) コメント (2)
循環器系疾患に関する専門的なフォーラムが月に1度行われる。
アルコールやココア、アーモンド、カフェインや脂肪たっぷりの
食品など日ごろから手の届く範囲に手を伸ばしたくなるものなどの
多くの品々が循環器系疾患の発症、血圧、血中コレステロール、
血糖などに関係していることが数十年前からわかってきており、
研究成果が蓄積されている。
またストレスや運動、乳児・嬰児の頃の環境、社会環境などまで
そういったことに関わっていることがわかってきており、さらには、
そういった関係を研究する方法論まで発展してきている。
同じ循環器系疾患を疫学的に検討するにしても、近年の多様性から
あまりにも多くのトピックがあり、個人のみで知識を積んで専門性を
うたうのは大変だ。
ということで、循環器系疾患に絞った、専門家集団により小さな
シンポジウムが開催される。
画像はそんなシンポジウムでの一枚・・
開催側の専門家の一人がアルコールの疫学で、多くの研究を
行った方ということでワインとチョコレートが振舞われるのである。
マサチュー○ッツ州では、
レストランなどを除く公共の場で、お酒を振舞う際には警備の配置が
義務付けられているのだけれど、このシンポジウムでの飲酒は、
Wine Tasting(試飲)という扱いのため、警備が必要ないらしい。
なんのこっちゃ。
ちなみに振舞われたチョコレートは、チョコレートの血圧を下げる効果を
臨床医学的に検証した研究に、実際に使用されたチョコレートが振舞われた。
医学論文の内容とともに、血圧を下げる薬よりも、
味も香りも良いということで紹介された。
ユーモアに富んだシンポジウムである・・。
今回のシンポジウムはアジア・オセアニア地域の循環器系疾患の話し
ということで、ためになれば・・と思っていったのだけど、講演者が
イギリス人の統計学者(おそらくオーストラリアとつながっている)で
まったく東南アジアや東アジア特有の因子に触れることは無かった。
・・・残念。
循環器系疾患の発症率を上げる主要な因子は喫煙なのだけど
他のアジア諸国に比べて日本人の喫煙率は高いみたいだが、
おそらく、JTの力と、自動販売機が貢献しているのだろうと思う。
その辺は、中国出身で教授の疫学者がフォローしてくださった。
あまりでしゃばりはしなかったが、日本の食生活などは
誰もが「違う」ということはわかっても、具体的なところことは
あまり知らないようだ・・。
何らかの機会に、彼らの知見に貢献できたらとは思います。
日本のデータがあれば一番、いいのだけどね。
中国人の研究者は本当に多くて、中国の研究機関と
H大の研究者と共同でプロジェクトが進んでいるようだ。
(その一端が別のセミナーで紹介された。)
考えてみれば、中国の人口は13億人で日本は1億3千万。
中国人研究者と日本人研究者の比が10対1くらいなのは
当然のことなのかしら?
公衆衛生関係の記事:
ホクロ取りでの危害-エステや自己処理でやけどや傷-
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20090409_1.html
こういう医療行為も、臨床試験を行って安全性が確認されたものでないと
いけない・・と考えるのが医療従事者にとっては当然であるはず。
厚生労働省の認可の有無などは、保険が下りるか下りないか・・、
などの議論になるのだけど、そもそも効果の無いもの、
安全性が確立されておらずに実施されている医療行為などは野放し状態か。
お役人さんもお忙しいかとは思いますが、、、
2つ目の画像は4月2日の、とある機会の懇親会・・。
内容的に興味がなかったので、美味しいものを頂戴してすぐに退室
3つ目の画像は4月8日のデスク・・ちょっと雑然としてきました?
ディスプレイの隣にオフィスの電話が備えられています。
本も論文も山積み。。。
フォーラムであまったワインのボトルを戴いており、
置きっぱなしです。
アルコールやココア、アーモンド、カフェインや脂肪たっぷりの
食品など日ごろから手の届く範囲に手を伸ばしたくなるものなどの
多くの品々が循環器系疾患の発症、血圧、血中コレステロール、
血糖などに関係していることが数十年前からわかってきており、
研究成果が蓄積されている。
またストレスや運動、乳児・嬰児の頃の環境、社会環境などまで
そういったことに関わっていることがわかってきており、さらには、
そういった関係を研究する方法論まで発展してきている。
同じ循環器系疾患を疫学的に検討するにしても、近年の多様性から
あまりにも多くのトピックがあり、個人のみで知識を積んで専門性を
うたうのは大変だ。
ということで、循環器系疾患に絞った、専門家集団により小さな
シンポジウムが開催される。
画像はそんなシンポジウムでの一枚・・
開催側の専門家の一人がアルコールの疫学で、多くの研究を
行った方ということでワインとチョコレートが振舞われるのである。
マサチュー○ッツ州では、
レストランなどを除く公共の場で、お酒を振舞う際には警備の配置が
義務付けられているのだけれど、このシンポジウムでの飲酒は、
Wine Tasting(試飲)という扱いのため、警備が必要ないらしい。
なんのこっちゃ。
ちなみに振舞われたチョコレートは、チョコレートの血圧を下げる効果を
臨床医学的に検証した研究に、実際に使用されたチョコレートが振舞われた。
医学論文の内容とともに、血圧を下げる薬よりも、
味も香りも良いということで紹介された。
ユーモアに富んだシンポジウムである・・。
今回のシンポジウムはアジア・オセアニア地域の循環器系疾患の話し
ということで、ためになれば・・と思っていったのだけど、講演者が
イギリス人の統計学者(おそらくオーストラリアとつながっている)で
まったく東南アジアや東アジア特有の因子に触れることは無かった。
・・・残念。
循環器系疾患の発症率を上げる主要な因子は喫煙なのだけど
他のアジア諸国に比べて日本人の喫煙率は高いみたいだが、
おそらく、JTの力と、自動販売機が貢献しているのだろうと思う。
その辺は、中国出身で教授の疫学者がフォローしてくださった。
あまりでしゃばりはしなかったが、日本の食生活などは
誰もが「違う」ということはわかっても、具体的なところことは
あまり知らないようだ・・。
何らかの機会に、彼らの知見に貢献できたらとは思います。
日本のデータがあれば一番、いいのだけどね。
中国人の研究者は本当に多くて、中国の研究機関と
H大の研究者と共同でプロジェクトが進んでいるようだ。
(その一端が別のセミナーで紹介された。)
考えてみれば、中国の人口は13億人で日本は1億3千万。
中国人研究者と日本人研究者の比が10対1くらいなのは
当然のことなのかしら?
公衆衛生関係の記事:
ホクロ取りでの危害-エステや自己処理でやけどや傷-
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20090409_1.html
こういう医療行為も、臨床試験を行って安全性が確認されたものでないと
いけない・・と考えるのが医療従事者にとっては当然であるはず。
厚生労働省の認可の有無などは、保険が下りるか下りないか・・、
などの議論になるのだけど、そもそも効果の無いもの、
安全性が確立されておらずに実施されている医療行為などは野放し状態か。
お役人さんもお忙しいかとは思いますが、、、
2つ目の画像は4月2日の、とある機会の懇親会・・。
内容的に興味がなかったので、美味しいものを頂戴してすぐに退室
3つ目の画像は4月8日のデスク・・ちょっと雑然としてきました?
ディスプレイの隣にオフィスの電話が備えられています。
本も論文も山積み。。。
フォーラムであまったワインのボトルを戴いており、
置きっぱなしです。
コメント
参考にして買おうかなぁ、なんてw
アジア系のデータを無視するというのは、昔、心筋梗塞のデータが男性だけだった
のと似ていますね。
人口比のことは、田舎モノの私はよく考えますよw
例えばコンビニに入って7人お客がいたら、そっか、ウチの実家周辺では
1人しかいないって、ことなのだなぁ、と思います。
・・・ヘンなクセですがw
コメントありがとうございます!
カカオの量、調べなかったのですが、
60%から80%くらいだったのではと思います。
あまりDark過ぎると、臨床試験で、被験者が食べたくなくなりますからね。
食べたいと思える範囲で、できるだけDarkなものだったのでは。
心筋梗塞のデータの男女差よくご存知ですね。
研究者・医療従事者でも、もちろん認識は高まっていますが
疾患のメカニズムに関しては謎は多いままですね。
アジアと欧米の疾患の差も やはり謎が多いという感じです。
データはたくさんあるかと思うのですが、、、
人口比・・田舎ものだなんてそんな・・!
でも、高齢化云々のことを考えると、人口比の解釈・応用も
しっかり考えなくては・・と思うところでしょうか。
日ごろはそんなシリアスに考えませんが・・
ヘンなクセだなんてとんでもないですよ。
アメリカの肥満・太り気味の率は60%ほどなので、
5人のうち3人は、ふとっちょさんとなる計算なんですが、
H大はどうもスリムな人が多いように思います。
ボス○ン周辺の大学のキャンパスは例外的でしょうね。。