ICECREAM SOCIAL + 福島の産婦人科の事件
『ICECREAM SOCIAL』
とうたって、アイスクリームが振舞われました。研究施設で。
だいぶご無沙汰のアイスクリーム。クランベリー風味。
400mlくらいのカップいっぱい。おいしかったです!

先日の医学雑誌で、アメリカの肥満率が
未だ上昇傾向にあることが示されました。
食べ過ぎずに、野菜や果物の摂取を心がける・・確かに大事です。
みんな知ってる。でも、アイスクリーム、無料なら食べます。
お菓子が振舞われたらもちろん食べるし、
パーティがあったら、たくさん食べるし・・。
摂生に努めましょうというのが無理な話かと。

<><><><><><>

福島の産婦人科の事件・・

先日、無罪判決が出たが、、、この事件、問題がこじれる前に、
疫学が貢献してくれていたら・・と思ったのでした。。
朝日新聞社:
http://www.asahi.com/national/update/0820/TKY200808200054.html

いろいろ事実があるな・・。
様々な情報や医師が書いているブログなど目を通すと、
加藤医師、気の毒・・と感じることが多い。

アメリカのとある情報によると、
帝王切開による死亡率は、1/2,500.通常の分娩で1/10,000.
癒着胎盤という現象が起こる率は1/2,500.

2006年の事件後に調べたときは、一般向けの情報は揃っておらず、
カナダかどっかの論文で、どれだけレアなケースか調べた記憶がある。
そのときに比べると、ネット上の情報が出回っており、事件の影響という印象。
数字にばらつきはあるものの、0.1%には満たないと考えてよいみたい。
一貫している話は、どれだけ診断が難しいかということ。
切開しなくてはわからないことが多いらしい。

ニュースなどで取り上げられていないのだけど、
この加藤医師の臨床の環境というのは劣悪なものではなかった?
1年間に数百人の妊婦を相手に、あり得ないほどの分娩に立ち会うことが
加藤医師には要求されていたような、そんな環境だったと記憶している。
こうしたレアなケースも、もちろん妊婦と向き合う数が多ければ確率的にヒットしうるもの。
  
こんなレアなケース由来で、いろいろと問われた加藤医師。
病院の設備・状況も考えた上で、疫学的に逮捕は無理がある、
それはひどいだろうということは言えるとその時、思ったのだけれども、
産婦人科学会などの声明を読んだとき、まったく内容が頼りなくてがっかりした。
警察側の暴挙というか、そんな内容のみだった。

この0.1%ほどのイベント、インフォームドコンセントの必要はあるのかな・・?
   
生命科学の進歩とか、、、そんな話ではなくて、
実際どうなの?何と何がどう関係あるの?という情報が必要なわけで、
妊婦さんや警察に理解してもらうに十分なくらい
疫学的な情報が揃っていればいいな。

コメント

蒼月しおん
蒼月しおん
2008年8月23日21:05

Bowさん^^

こんばんは。
いつもありがとうございます。

そっかぁ・・6年にもなるのですね。
6年・・6年・・6年と
呪文のように唱えてみた私でした(笑)

福島の産婦人科の事件・・
私も TVニュースや新聞で目にして
色々と考えさせられました。
難しいですね。。

Bow
Bow
2008年8月25日9:43

◇蒼月さま、こんにちは!
いらして頂いてありがとうございます!

アメリカに来て6年・・。
Doctor of Philosophy、「哲学博士」学位のため
いろいろ成長を問われている毎日です。
まだまだ頑張ります!

産婦人科の事件・・難しいですね。
疫学者の卵としては、数字ばかりを気に
してしまいますが、専門家の議論の内容は
それだけではなく・・本当に難しいです。

はるひ
2008年9月11日9:18

Bowさん、こんにちは。
先日は相互リンク受けて頂きありがとうです。

クランベリー風味のアイス!いいですね~
鉄分の多い感じが、実に良い。あの渋味で好みは分かれそうですが。


産婦人科の事件・・・
個人的にはやはり限界の外にある事例だったんだろうなーと思います。
「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、いくら目一杯の可能性を考えていても
そこからはみ出てしまう例があるのが医療なのですよね。
生きている限り、想定内の事ばかりなわけではないですし。

でも、加藤医師が情熱を失っていなくて安心しました。
無罪判決の後の表情を見たのですが、目が曇っていなくてまっすぐ前を向いているっていうのは良いですね!

Bow
2008年9月11日21:22

◇はるひさん、こんにちは!

こちらこそ、ありがとうございます!
どうぞよろしくお願い致します!

産婦人科の事件、裁判を膨張した新聞記者の記事を読みました。
証言をあわせると、必ずしも、意外な症例ではなかったようです。

自分が書いたとおり、全体で見ると「癒着胎盤」の率はとても
低いらしいのですが、今回の患者さんは、以前に、「前置胎盤」の
出産を経験したそうで、この例ですと「癒着胎盤」の率が、数字は
紹介されていませんでしたが、高くなるそうです。
前置胎盤:
http://www.ebata.or.jp/disease/sanka/sanka3.html

その関連で、この事例の臨床でも、癒着胎盤とは特定できずとも、
前置胎盤のために、大量出血の恐れがあるのではないかという懸念があり
さらに、手術に立ち会った看護士や助手もいつもと異なる様子に
気づいたそうで、本当に臨床の知見が動員された処置が施されたのか
疑問を投げる証言が投げかけられたそうです。

真偽はわかりませんが、自分としては疫学だからといって
全体像を見て、数字を見るだけではだめなのかなと思ったところです。
 
 
話がそれましたが、、、
はるひさん、今後もよろしくお願い致します!
Bow

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