自分が足を運ばせてもらっているmeetingのうちの1つに
これからプロジェクトを始めようというタイミングのものがある。

プロジェクトは医療統計が絡む類で、リタイヤした年代のボランティアに
栄養素を投与して、数年間、脳の働きを追うもの。
栄養の摂取が脳の働きに影響があるか、
痴呆のリスクの高い歳をめした方々を対象に行うもの。

そのプロジェクトを開始するにあたって
どれほどのボランティアを集うかなどなど
栄養素の働きがテストできて、
統計的に十分なサンプルが得られるようにデザインするのだが、
それはここに書いてわかるほど単純ではなくて
((ここに簡単に書けるほど僕は難しさを理解してなくて))
プロの見解が必要になる。
で、そのmeetingに呼ばれたのが、
普段の統計学の講義で教鞭を振るっている先生だった。

なんというか、まったく表情が違った。
いつもの講義では、盛り上げ役を演じているのだが、
このmeetingでは、まず黙って
どういうプロジェクトなのか理解することに専念していた。
そして、施行するにあたって、どういう難点があるのか
その先生に問題が振られたときに
その先生はいつのまにやら整理された意見を述べたのであった。
そして質疑が交わされるのだけど、それをことごとく裁いていく。
なぜか答え方が厳しい。
妥当性を聞かれ、それを断るとき
"NO!"
という感じで。

整理されていない問題点については
立ち上がって黒板に向かい図で説明し始めた。
(このとき、やっと僕にどういう議論がされてきたのかわかった)
誰もが彼の弁論に相づちをうっていた。

もうなんていうか、医療統計が関わる問題点は
彼に助言を頼まないでは進行しないような存在のようだった。

統計学者。
ここぞっていうときに登場して
重要な基盤を作るのを担うんだと思う。

今のプログラムで彼が紹介されているwwwページがあるが、
彼の名前が載っている論文で彼の名前がトップのものは
ここ数年間1つもない。また、改めてみてみると
名前の載る論文のトピックが絞れない。幅が広すぎて。
1st authorとして名前が載らないのも、
幅広い研究に関わっているのも、
彼がプログラムから期待されている役割を考えれば
十分に納得できること。

縁の下の力持ち。
そういう存在もいいな。
まだ遠いけれど。

で、彼の出した課題が
また面倒くさいだよね。
がんばろっと。

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Bow

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