2003年8月12日 ●Boston●日常徒然
嘘っていうのは、2種類にわけられると思う。
1つは、自分で嘘をついているとわかっている場合。
もう1つは、自分で嘘をついていることすら気付いていない場合。

彼女は、後者の嘘を頻繁につく。

やっかいな部分は
その嘘の内容が、状況によって変わること。

研究者のモラルに関した話になれば
「私は研究がただただ好きで、、、」
「ディスカッションが好きで、知らないうちに論文になってました」
という感じなのだが、
学位の話になれば
「○○の医学部の研究科です。」
「医学部で博士をとることしか考えてません。」
となる。研究ができれば良いはずなのだが、
「あの論文は、わたしが書くはずの内容だったのだ。」
「あの助手の提案する研究では、
トップの文献には投稿できないので嫌になって出ていった。」
という感じ。

全体像としては、自分のおかれた状況を
自分の嘘を飲み込んでどんどんひどいものにしてしまうし、
自分の実力についても疑うことなく極上のものだと思える。
2つの嘘が組み合わさって、
自分にとって都合の悪いことがおこると、
まわりの状況のせいにしてしまう。

自分に嘘をつける(嘘)→「自分は完璧だ」
相手にちょっと問題があった(事実)
→肥大化(嘘)→「あいつのせいだ」(?、因果関係不明)

例)
推薦状書いてもらえない(事実)→(咀嚼)
→○「あの教授は嫌な奴だ。しょうがない。」
 ×「自分に問題があったのかも、、、」
例)
研究室を追い出された(事実)→(咀嚼)
→○「あの教授は見る目がない。」
 ×「自分に問題があったのかも、、、」

以前、留学セミナーで、
「ドロップアウトする人ってどんな人ですか」
という質問に対して、プレゼンターが
「ドロップアウトする人は、
決まって、原因をプログラムのせいにする」
といっていた。

外的因子と内的因子。
外的因子になにもかも帰属させる奴はだめだな。

大概の問題は内的因子に帰属させて、
その因子を潰せばなんとかなるもんだと僕は思ってる。

ただ、彼女の場合は、
外と内と両方の原因があるようで
まったく困った人。
で、その外の因子については誇張して考えて、
内の因子については目をそむけてしまう。

家庭内暴力だのなんだのは、
外の因子なわけだが、、、
彼女自身も歪んでしまっているのは確か。
むずかしいね。こりゃ。

>あさごはんさん
 ご推薦により登録させていただきました。
おねがいします。

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Bow

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