フィールドに出て感じた貧富の差

2003年1月6日 ●Boston●日常徒然

フィールドリサーチで出会った裸足の人たちは、
身なりもみすぼらしく、その線の細さも、
健康状態を疑いたくなるほどだった。
そういった人たちには、都市街でも会うことができた。
街路地を歩いていると、手を差し出してついてくる人。
タクシーに昇降したときや、渋滞で停車したときに
ウィンドウを叩いて何やらぶつぶつしゃべっている人。
でも、、、気づいたのだけど。
明らかに幸せそうなのは、
その村落でその異邦人を囲っている人たちだったのね。
彼らの僕を見つめる目はきらきらしていて、
物乞いの死んだ目どころか、
先進国でも中途半端に暮らしている連中より素敵だと感じた。
そんな中、頭をよぎったのは、
文明の発展は必要なのかとかそんなこと。
いきなり、規模がでかいのだが。
でも、僕はすでにその真っ只中に慣れてしまっているので、
否定する勇気などすでにない。

文明の発展は必要なのか？
というより、文明の発展のあるべき形を考えるべきかな。

そういえば、、、
化学科を選考時同様のことを考えていた。
化学は何のために必要なのかという論点から。。。
ダイナマイトの発明から、核兵器を経て、
戦争が局所的になったとしても、環境ホルモンなど
化学の発展がもたらした社会への影響は大きいことに、
なんとなくでもいい。
納得のいく化学の必要性を論じなくてはと思った。
別に面接の機会があったとか、そういうのではなくて、
ただなんとなく。化学科の学生としてかっこわるいっていう程度。
そのときの結論が、
化学は世界を守るために研究されるべきだということ。
砂漠化が進んでいる。オゾン層が破壊されている。
そういった事象を、防ぐために化学は必要であると結論付けた。

その過去の考察を少し変えると、
文明の発展は維持することにあると思うのね。
過去の過ちのことを考えると、既存の文化・文明だって
なんらかの矛盾や望ましくない状態が残っていて当然だと思う。
未来ばかりを見るのではなくて、現状を見る、、、
そしてそれを改善していこうとする動きが今の世の中には必要なのでは。
っていうか、それだけでも十分、仕事はあると思うのだよ。

こういう未来にしたい！っていう気持ちはまぁ、大事だけど、
それは、現状を変えていくことが伴われる。
それを見ずにただ思い描いているだけではね。。。

とか、いろいろ考えて、けっきょく何が言いたいのか、、、