バングラデシュで、
年越しを過ごしたわけだが、
こちらの暦では、4月14日が年の変わり目なので
それほど、祭りだ、わっしょい!って感じではない。
"Happy New Year!"
っていう言葉は交わしたものの、
大晦日、元日ともに皆、仕事をしていた。

しかし、教授は、日本人の僕が1人で
バングラデシュの年末年始は酷だろうと、
気を使ってくれて、彼らと同じように
日本の大学から研究目的でバングラデシュに来ている知人を
紹介しようかと尋ねてきた。
本当に大歓迎、、、!
年末年始寂しいから、とかそういうのでは全然なくて、
日本の疫学のプロとコミュニケーションを取れることが嬉しかった。
でも、考えてみれば年末年始を過ごそうという日本人家庭に
いきなり、どこからともなく日本人の若者がお邪魔するのは気がひける。
というので遠慮しました。あっさりと。
いや、いいです、、、と。
まぁ、またの機会にお願いしようっと。

で、けっきょくどうしたかというと、
別途で、その研究に従事する若い人たちが、
外に遊びに出ようよって誘ってくれたのでそれに乗じた。

小さな観光となったのだけど、楽しかったなー。
埃っぽくせわしい人混み、
異人の僕に、大量に向けられる奇異な目、
センスの理解しがたいネオンランプ。

中でもすごいのが、
リキシャと呼ばれる乗り物の多さだった。
自転車の3輪車型で、後ろに2人乗れるようになっている。
まぁ、つまり人力車ね。日本の文化が入ったのかな?
言葉的に、、、「リキシャ」って「力車」?
中距離のタクシーという感じなのだが、とにかく量がすごい。
需要と供給のバランスがとれているのかと問いたくなる。
そのすごい量の中、僕と親切な友達は、
タクシー(黄色いランサー)を拾って移動。
ダッカに着いたときから、うすうすと気づいていたけれど、
この国にはやっぱり信号って無いんだね。
とりわけ混雑のひどい交差点には、
誘導してくれる警官がいるのだけど、
もう、攻めた者勝ち状態。。。
タクシーは、ブレーキを踏むより前に、
クラクションを鳴らし、アクセルを踏んでいた。
それでも道を譲らない状況でやっと、
しかたねぇ、、、という感じでブレーキング。
疑問に思って、友達に聞いた。速度制限はあるのかと。
ないよって答えてくれた。期待どおり。攻撃的な国である。
リキシャは小回りの利く自転車なので、
隙あらば、道路を横切ってきやがる。歩行者も同様。
道行く道は、車のクラクションと、
自転車のチリンチリンというベルが鳴り響いている状態。
街路地でタクシーが止まれば、
物売りor物乞いが窓をがんがん叩いてくるし、
もうgreatの一言。。。

とりあえず、街中で降りて歩いた。けっこう。
「どこ行きたい?」って散々に聞いてくれたのだけど、
どんなところがあるのか、わからないので、
とりあえず、歩こうと、、、

ひと段落して次なる交通手段がオートリキシャ。
つまり、リキシャのエンジン付き。

リキシャ→オートリキシャ
自転車→原動機付き自転車(通称、原付)

と同様の進化を経ているわけで、
やっぱり、リキシャって力車なんじゃないか?と思った。
ベンガル語言語学者の意見がほしい。
それはいいとして、このオートリキシャが
かなりのやり手だったのだ。
交差点に入ればクラクションはあたりまえ、
リキシャよりもまず前に出なくてはという気迫だった。
とある、混雑の交差点で、
なかなか道をゆずらないリキシャの後ろで
そのオートリキシャの運転手はキレた。
オートリキシャはエンジンがついているとはいえ、
窓はないし、ちょっと装甲されているだけ。
というわけで、目の前で、どなりあっていた。ベンガル語で。
よくわからなかったけれど、すごい迫力。
でもその運転手、普通の自動車には、
なんなく道をゆずるのだ。
どうやら、暗黙のうちに、
リキシャ<オートリキシャ<自動車
の上下関係が成り立っているらしかった。

ちなみにリキシャに乗る機会は別の日にあった。
道なりはどこも、舗装されているようで
実はぼこぼこのラフな状態。
だからその3輪車は不安定でぐらぐら。
安定させるのに、力まないといけない。
でも、バングラ人の友達は、余裕なんだよね。
乗りなれてんのかな。
そんな乗り心地で、目に付いたのが、
運転手のヒラメ筋である。。。
ふくらはぎの筋肉だが、すごい隆起。
やはりその道のプロだ。
それで食っていっているのだし、、、納得。

とにかくも、大晦日は、
Culturalな乗り物がとても有意義だった。
友達はそんなの、行き先への過程なわけで
なんの関心もなかったのだろうけど。

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Bow

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