そんな感じで、話が進むわけだが
血液サンプルを得る研究のデザインが
教授陣らで合意に達しておらず、
MeetingRoomで話が進んでいる。
疫学の醍醐味なわけね。そこが。

そんななか、与えられた指示は、
血液をサンプリングする部屋を整理すること。
簡単に言いますと、
血液を測定前の状態、あるいは保存しても安定な状態にまで
成分を分けること操作があって、それ専用の部屋の整理。
そのビルの3階には、小さな部屋があって、
アルコール殺菌されたチャンバー、
欠かせない遠心分離機、光学顕微鏡、
ピペットなどなどが埃をかぶっていた。
まぁ、つまり血液が処理できるように掃除しなってことね。
やっと仕事かよっていう思いで、やる気満々でひきうけました。
短期間とはいえ、自分の領域なわけだしね。

 過去、午前9時に研究室に入り、
午後9時までは実験していた人間なので、
実験できる環境の雰囲気にまた入れることが嬉しかった。
やはり、化学科卒。そういう気質が
染みついてしまっているみたい。

 棚から何もかも引きずり出して、中身を確認、
自分の行う操作を思い浮かべながら、
最適の機器・器具の位置を選ぶ。
箱には内容物を明記したり。。。
貢献したと思うな、、、最初汚かったし、
同じ器具が、あちこちにあったり、
てんで整理されていなかったから。

 過去、有機化学研究室にいたのだけど、
そこでも使った器具を見つけて手にとったりすると、
思い出しては笑ってみた。
みんなどうしてるんだろうと。
僕が正月をバングラデシュで過ごすなどと、
誰が予想できたかな。

 大学院に進んだ友達は、
大半が継続して化学の分野を選んでいる。
学部のときと同じ研究室だったりね。
みんな、自分のオリジナルを見出していて、
朝から晩まで、自分の研究をしているんだろう。
同じ大学院生活なのに、全然違う。
比較するともどかしくなるだけ。
 もしも、自分が同じように化学を選んでいたら、
今の時期はすごい充実していたことだろうって思う。
院生は講義は出席していればいいって感じだったし、
研究室の育まれた人間関係は、価値があった。
僕の携わった研究は論文になるよって言ってもらえてたし、
今でも思い出しては、反応式の展開を繰り広げられる。
あれを混ぜて、こう操作したらどうなるのかなってね。
無意味なことだけど、、、あれだけ執着すると忘れられない。
未練が残ってると言い換えられなくもないのだが。

 別に後悔しているわけでもない。
ただ、今の機会を今後に活かせなかったら
とんでもない大ばか者だよって思う。
がんばらなくては。

 そんな感じで、大胆にも環境をがらりと変えても
へこたれるわけにはいかないという思いを抱けるっていうことは、
やっぱりそれだけ、過去に価値があるってことかな?
んー、自分の中で、いろんなものが血肉になっていくのがわかるのだけど、
結果を出すなり、さらに上の段階へステップアップするなり、
客観的にわかりやすい変化を遂げないと、
日本にいる皆々にはまだまだ胸を張れない。

 とまぁ、実験用の部屋に入って、
嬉しかったけれど、なんかため息混じりだったかな。

コメント

Bow

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索