日本は、経済的にも豊かだし、
健康にも関心を示し、実践できる余裕のある国。
しかも、自然も素敵だし、農業や漁業は誇るべきこと。

そういった社会全体の衛生をカバーするのが、
疫学を含む、公衆衛生という学問体系なんだけど、
アメリカの方が進んでいる。
というか、「進んでいる」といわせてください。
そうでないと、僕がこっちに来た理由が無に帰す。
今の疫学も、サイエンスとフィールドと、
あわせて勉強したいんだよね。それが可能。

アメリカの方が進んでいるといえる理由は、
その教育形態が、確立されているところにある。
こっちでは、School of Public Health という形で、
Medical School, Low School, Business Schoolと、
同等に肩を並べている。
ところが日本は、公衆衛生ともなると、
Medical Schoolに属する1つの部門扱い。
ということで、公衆衛生を学ぶ人となると、
医学部生に限られてしまうし、
敷居の高い医学部なだけに世間の認知度も低くなる。
実際、公衆衛生という学問が、
日本で学べるということを知ったのは、アメリカに来てから。
妙な話のように思うけれど。

比較するとわかるけれど、ダメなんだと思うんだよな。日本は。
アメリカのSchool of Public Healthには、
疫学 Epidemiologyのほかに、
1 Health Policy Management,
2 Environmental Health,
3 Biostatistics,
とかある。学校によって、大分違うけど、骨格としてはこんな感じ。
1なんて、もう行政や法的な話、
2は環境問題や居住環境の衛生、3は統計処理専門。
というわけで、医学の枠をこえている分野なんだよね。
いったい、医学的な知識をもったうえで、
行政に関われる人材が、日本で育つのかな、、、
って思ってしまう。

いつか、文系の友達で、
学生としてNGOに所属している人が言っていた。
「どんなに関心が高くても、
医学的な知識とか、現場で実践できる技術がない」
って。
可愛そうに。その友達にとっては、
公衆衛生のような分野こそ、
似合ってると思うんだよね。でも、医学なんて遠い世界、
数学なんて中学レベルで止まってるって言ってた。
何がそうさせたんだろう、、、?

といっても東京医科歯科大のとある研究室は、
大学院レベルで、英語だけで入れるらしい。
きっと、今、発展途上なんだろう。。。

日本の医学部って本当に他の学問と隔離されているされていると思う。
疫学もそうだし、栄養学なんかも特にそんな感じ。栄養の専門学校!みたいな。
でも、こっちに来てわかったけど、
誰もがある程度、いろんな視点で衛生分野を学ぶべきで、
関わっていくべきなんだよ。

と主張してみたり。
まぁ、東京医科歯科のように院からのレベルでいいと思うな。
僕が化学から医学部に臨んでいるように、
学部で何か1つ自分の強みを身につけて踏み込んでいく分野だとも思う。
院で、公衆衛生の研究室も多いといえば多いのだけど、
医学系で経験を積んでいることが必須になっているところが多く、
まだまだ門は狭いし、あるべき姿ではない気がする。

薬学部の存在、忘れてた。
疫学は学ぶだろうな。基本だろうし。
でも、行政のこと、環境汚染等は
まだ外の話になってしまうのでは?

と、素人のくせに長々と。
こっちで専門家になって、日本に帰るのが将来の希望の1つです。
そして医学、法学、政治学、理学のプロと、
いろいろ協議してみたいし、
実験的な研究も、重ねて続けたい。

意志確認。
さて、がんばろうっと。

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Bow

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