パソコンを速くしよう・・・? ハードディスクの換装
『これはけっこう苦情が来たんじゃないか?』
と思わせる問題に直面しました。
ちょっとマニアックです。
  
 

ハードディスク・・きれいな画像だな。
アートですね。 
 

パソコンを初期化する際には、ハードディスクをまっさらにした後、
初期状態である「基盤」を整理するディスクが付属でついているもの。
リカバリーディスクという。

フロッピーディスク数枚だったり、CD-ROMだったり・・。
その基盤の上に、OS(Operating System)を導入したりする。(で、正しいかな?)
Windows XP Home、Windows XP ProfessionalとかVistaとか・・

  
IBMのThinkPadの2003年あたりのモデルは、
パソコンの初期の起動に、そういったリカバリーディスクのような外部メディアが
必要とされるのを避け、ハードディスクのある区画に、
リカバリーディスクとOperating Systemの情報を詰め込んでいる。
Hidden Protected Area(HPA)と呼ばれるらしい。

イメージとしては、大きな屋敷であるハードディスクに、
ThinkPadのプログラマーのみが知る「秘密の部屋」があって、
パソコンを初期化するときのみ、
その秘密の部屋の情報が展開され、初期状態を作る。
普段、パソコンを使う際には、その秘密の部屋は、
必要としないし、一般ユーザーは普段使用する際に入り込むことはできない。
  
 
 
こうした情報を全てハードディスクの秘密の部屋に収め、 
余計なディスクなどが付属についておらず、
1つのハードディスクの秘密の部屋から、
ハードディスクそのもののリカバリーを開始することができる・・

ということを考えると便利なのだが。
ところが・・・

自分のように、
『ハードディスクを変えよう!』
などと考えている輩にとっては、やっかいなのだ。

購入したハードディスクには、そのIBM特有の「秘密の部屋」は
もちろん、導入されていない。

 
従って、ハードディスクを取り替えた際には、
元のハードディスクはPCの外なので、
リカバリー情報が使えないのであった。。。

 
余談だが、
IBMのハードディスクには、ドライバーの情報も含まれている。
1つは、ThinkPad特有のキーボードの情報を有するドライバー。
ThinkPadにはマウス機能やスクロール機能をもつボタンが
キーボードに配置されており、かなりお気に入り。
この情報を読み込めないと、キーボードの機能がフルに使えない。。。
さらにThinkPadにはThinkPadのオーディオがあり、
それを使うように命令するドライバーがないと音が出ないみたい。

けっきょく、Windows XP ProfessionalのOperating Systemの
ディスクを持っていたので、それをインストール。
ThinkPadのはずなのに、初期状態が全く別のパソコンのようだ。。
そして、ThinkPadのキーボードの機能は使えないし、音がでねぇ。
(この時点で、上記の問題に気付き、いろいろ調べた。)
  
リカバリーディスクが無いとなると、
ハードディスクを交換しても、ThinkPad仕様で初期化できないじゃないか!

ということなのだ。
ThinkPadのホームページに行ってみると、
『リカバリーCDがほしい人は、
カスタマーサービスに電話→有償で提供します』
とか書いてある。むーん・・。
日本国外にいるので、カスタマーサービス(0120)には電話できないし・・。
  
  
なんとか、元のハードディスクのリカバリー領域を盗めないかと考えて、
ウェブを検索してみたら、難しいことをしている人たちがいらっしゃった。
例)http://www5.plala.or.jp/kdreview/thinkpad_recovery.html
要するに、全く別のプログラムを用いて、ハードディスクの内部に
もぐりこんで、その「秘密の部屋」の情報を取ってしまおうというもの。
フロッピーディスクドライブが必要みたい。持ってないので却下。
他にも複雑な方法があるようだが、なんだかよくわからないので却下。
  
 
Yahoo知恵袋や、ThinkPadのユーザーフォーラムでも、
けっこう話題になっており、苦労されている方が多かったみたい。。

けっきょくIBM仕様の初期状態は諦めることにした。。

  
問題を一般化するとですね、

すべて内臓させよう!という試みは、最初は聞こえが良いかもしれないが、
その要所要所を取り替えたりする際に、その取り替えたものが
適合できない可能性が高いのでは?
要するに融通が利かない・・。
 
  

キーボードの仕様が不十分だったり、音が出なかったりする
ドライバーの問題は、次のソフトで解決した。
http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/09/15/drivermax.html
助かった・・。

このソフトを使って、次のようなことができた。
元のハードディスクを再度、ThinkPadに入れて、
すべてのドライバーを抽出。外付けのメモリードライブに保存。
新規のハードディスクを、PCに入れて、その保存したドライバーを全部、ダウンロード。
無事、キーボードは期待通り、機能し、音も出るようになって安心。

初期状態はIBM ThinkPadのそれとは異なったものの、
機能としては申し分なく、違和感の無いところまで持って来れたぞっと。。

現在、ThinkPad(Lenovoかな?)は、僕のThinkPadと同様、
ハードディスクにリカバリー機能を内蔵させている。
しかし、ハードディスクを取り替えても、ThinkPadとしてリカバリーできるように
『リカバリーCDを製造する』
というプログラムが追加されている。
つまり、旧ハードディスクにあるこのプログラムを使って
リカバリーCDを造って、取り替えた際に、このリカバリーCDを使ってフォーマットするわけ。
従って、上述のような問題は生じない。

自分が直面した問題なんて、過去のものだったのだ・・空しい。
 
まぁ、でも勉強になったかな!
  

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Bow

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