ハーブや漢方薬が医薬的に価値があるのか・・
先日、「セント・ジョーンズ・ワートというハーブが
ADHD(多動症)に利くか?」
という臨床試験の結果が報告された。
http://www.abcnews.go.com/Health/MindMoodNews/story?id=5039612&;;;;;;page=1
この研究は失敗に終わったみたい。。
著名な医学雑誌に投稿される。妥当性の高い研究。
セント・ジョーンズ・ワート・・・
大掛かりな医学研究が行われる程、ポピュラーなんでしょうか?
こうした代替医療に対して、つい懐疑的な考えを抱いてしまう。
あるウェブサイトでも、このハーブについて、栄養士が監査して
いるみたいだけど、懐疑的な考えは当然ながら拭えない。
(ちなみに、マクドナ○ドの栄養情報もそんな感じ。)
しかし、探してみると・・・
ヨーロッパの医学論文では、このセント・ジョーンズ・ワートというハーブは、
うつ病の治療に活躍していることが紹介されている。
100年以上の歴史を持つイギリスの有名な医学雑誌でも
多くの研究と議論が成され、医学的にも
効果があることが受け入れられている。
うつ病の薬としてProzac(プロザック)というのが有名だけれども、
このハーブについて、Natural Prozacと題して、
紹介している記事がJAPAN TIMESにもTIMEにもあった。
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20001005ml.html
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,987019,00.html
(リンクが切れていますね。コピペしてください。。興味があれば・・。)
アメリカの国立図書館のウェブ:
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/imagepages/19306.htm
『軽度な欝に作用する。使用の際は医師に相談すること。』
と書かれている。
こうした医学的な検討がされているのにも関わらず、
ある種のウェブページなどは、非科学的で、宗教的な紹介の仕方もしており、
なんだかもったいないな・・という気がする。
科学者だって唸らせることができるのに・・!という感じで。
もしも、自分が論文を調べる時間をとらなかったら、
「ハーブ?あぁ、ありがちな話ね・・」
とそっぽ向いてしまっていたところだろう。
宗教的なエピソードなど、あってもよいのだけど、
それだけではいけないと思う。
代替医療に関して感じることなのだけど・・
たとえば、こんな話:
『あるうつ病患者が、精神科医にかかったとき、ある薬を処方された。
それとは別に、その患者自身、いろいろネットで調べて
うつ病に効くというハーブを発見する。』
こうした状況になったとき、ウェブページ側は、
医学的な責任を放棄するような情報の公開の仕方ではなく、
医学的にも有効であることを、自信をもって公開してほしいと思う。
使用の前には、医師に相談すること、相談する際には、
どの情報をプリントアウトして持っていけばよいか。。。
代替医療と普通の医療とが歩み寄れる、何らかの形がほしい。
患者さんが、もし手を出してしまったとする。
患者さんは、そうした代替医療に手を出すことを、
主治医に伝えなかったりしてしまいがちなのだ。
申し訳ないと思うみたいで。
St. John’s Wortというハーブは、
一般的に処方される薬と拮抗する(働きを妨げる)ことが多いようだ。
(それについても、血中の薬理成分を検討するレベルまで研究が行われている。)
だから、主治医の認識無く、こうしたハーブに手を出すのは危ない。
薬を服用していなくても、安易に手を出してはいけないと思う。
ハーブなどのウェブサイトは、
怪しい情報でも疑問を抱かない一般人を対象としている。
だから、自分のような科学については疑い深い人間がウェブサイトを見ても、
ウェブサイトの管理側の人たちは、
「あなたのような人は最初からターゲットにしていません」
という感じかもしれない。。。残念です。
・・・一般人が閲覧しても、医師でも、科学者でも、
誰が閲覧しても、納得できる情報を提供してほしいと思う。
ハーブやサプリメントのウェブページでもそうだし、
ALL ABOUTなど、ある種の専門家が、専門的な情報を提供しているものもある。
栄養学的、臨床医学的、あるいは疫学的な話がなされるべき内容が
よく紹介されるけれど、どれも、内容が曖昧だったり、
信憑性に欠け、情報源もわからないし・・。
綴っている栄養士やら医師の質を本当に疑ってしまう。
栄養士や医師は、研究者ではない。
科学的な妥当性や、どれだけ信頼し得る、どれだけ不確かか
判断することができるのか疑問に思ってしまう。
たくさんの研究がされているトピックを一般人に伝えるのを、
彼らに任せるのは良くないのでは・・。
代替医療・・日本では人気あるかもしれないけれど、
支持する人、しない人が二極化している印象がある。
欧米は、医学界のトピックとして、全員で議論して、
真摯に取り組んでいる印象があるな。。
そうした議論をまるで頼ろうとせず、
内容も姿勢も理解もしようとせず、
サプリメントか何かをマーケティングして、
医学界・科学界から、すごい批判を浴びている
「セレブ」が、イギリスにいたな。。。
名前、なんて言ったっけ。。
「小脳」のことを、セレブラム(Cerebellum)という。
脳卒中などの脳血管系の生活習慣病を、
Cerebrovascular(脳血管の)という表現を使う。
疫学でもよく目にする単語。
だから「セレブ」という表現は、とっても違和感を抱く。
略さずに「セレブリティ」って言ってほしい。
先日、「セント・ジョーンズ・ワートというハーブが
ADHD(多動症)に利くか?」
という臨床試験の結果が報告された。
http://www.abcnews.go.com/Health/MindMoodNews/story?id=5039612&;;;;;;page=1
この研究は失敗に終わったみたい。。
著名な医学雑誌に投稿される。妥当性の高い研究。
セント・ジョーンズ・ワート・・・
大掛かりな医学研究が行われる程、ポピュラーなんでしょうか?
こうした代替医療に対して、つい懐疑的な考えを抱いてしまう。
あるウェブサイトでも、このハーブについて、栄養士が監査して
いるみたいだけど、懐疑的な考えは当然ながら拭えない。
(ちなみに、マクドナ○ドの栄養情報もそんな感じ。)
しかし、探してみると・・・
ヨーロッパの医学論文では、このセント・ジョーンズ・ワートというハーブは、
うつ病の治療に活躍していることが紹介されている。
100年以上の歴史を持つイギリスの有名な医学雑誌でも
多くの研究と議論が成され、医学的にも
効果があることが受け入れられている。
うつ病の薬としてProzac(プロザック)というのが有名だけれども、
このハーブについて、Natural Prozacと題して、
紹介している記事がJAPAN TIMESにもTIMEにもあった。
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20001005ml.html
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,987019,00.html
(リンクが切れていますね。コピペしてください。。興味があれば・・。)
アメリカの国立図書館のウェブ:
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/imagepages/19306.htm
『軽度な欝に作用する。使用の際は医師に相談すること。』
と書かれている。
こうした医学的な検討がされているのにも関わらず、
ある種のウェブページなどは、非科学的で、宗教的な紹介の仕方もしており、
なんだかもったいないな・・という気がする。
科学者だって唸らせることができるのに・・!という感じで。
もしも、自分が論文を調べる時間をとらなかったら、
「ハーブ?あぁ、ありがちな話ね・・」
とそっぽ向いてしまっていたところだろう。
宗教的なエピソードなど、あってもよいのだけど、
それだけではいけないと思う。
代替医療に関して感じることなのだけど・・
たとえば、こんな話:
『あるうつ病患者が、精神科医にかかったとき、ある薬を処方された。
それとは別に、その患者自身、いろいろネットで調べて
うつ病に効くというハーブを発見する。』
こうした状況になったとき、ウェブページ側は、
医学的な責任を放棄するような情報の公開の仕方ではなく、
医学的にも有効であることを、自信をもって公開してほしいと思う。
使用の前には、医師に相談すること、相談する際には、
どの情報をプリントアウトして持っていけばよいか。。。
代替医療と普通の医療とが歩み寄れる、何らかの形がほしい。
患者さんが、もし手を出してしまったとする。
患者さんは、そうした代替医療に手を出すことを、
主治医に伝えなかったりしてしまいがちなのだ。
申し訳ないと思うみたいで。
St. John’s Wortというハーブは、
一般的に処方される薬と拮抗する(働きを妨げる)ことが多いようだ。
(それについても、血中の薬理成分を検討するレベルまで研究が行われている。)
だから、主治医の認識無く、こうしたハーブに手を出すのは危ない。
薬を服用していなくても、安易に手を出してはいけないと思う。
ハーブなどのウェブサイトは、
怪しい情報でも疑問を抱かない一般人を対象としている。
だから、自分のような科学については疑い深い人間がウェブサイトを見ても、
ウェブサイトの管理側の人たちは、
「あなたのような人は最初からターゲットにしていません」
という感じかもしれない。。。残念です。
・・・一般人が閲覧しても、医師でも、科学者でも、
誰が閲覧しても、納得できる情報を提供してほしいと思う。
ハーブやサプリメントのウェブページでもそうだし、
ALL ABOUTなど、ある種の専門家が、専門的な情報を提供しているものもある。
栄養学的、臨床医学的、あるいは疫学的な話がなされるべき内容が
よく紹介されるけれど、どれも、内容が曖昧だったり、
信憑性に欠け、情報源もわからないし・・。
綴っている栄養士やら医師の質を本当に疑ってしまう。
栄養士や医師は、研究者ではない。
科学的な妥当性や、どれだけ信頼し得る、どれだけ不確かか
判断することができるのか疑問に思ってしまう。
たくさんの研究がされているトピックを一般人に伝えるのを、
彼らに任せるのは良くないのでは・・。
代替医療・・日本では人気あるかもしれないけれど、
支持する人、しない人が二極化している印象がある。
欧米は、医学界のトピックとして、全員で議論して、
真摯に取り組んでいる印象があるな。。
そうした議論をまるで頼ろうとせず、
内容も姿勢も理解もしようとせず、
サプリメントか何かをマーケティングして、
医学界・科学界から、すごい批判を浴びている
「セレブ」が、イギリスにいたな。。。
名前、なんて言ったっけ。。
「小脳」のことを、セレブラム(Cerebellum)という。
脳卒中などの脳血管系の生活習慣病を、
Cerebrovascular(脳血管の)という表現を使う。
疫学でもよく目にする単語。
だから「セレブ」という表現は、とっても違和感を抱く。
略さずに「セレブリティ」って言ってほしい。
コメント
漢方薬は副作用がないと思われていますが
とんでもありません。
やはり専門家の診断があってこそ生きると思います。
セント・ジョーンズ・ワートもコンビニでサプリメントとして
売られていますよね。
お手ごろ感が怖い。。。
サプリメントと言えど、チリも積もれば山になりますし。
体内に少しずつ蓄積してくわけですから・・
効く=同じだけのリスクも含んでいる と言う事を消費者ももっと意識すべき、と思っています。
子供のアレルギー治療で、壁にぶち当たるたびに耳に入ってきた言葉です。
民間療法と言われる漢方やハーブしかり・・・病院で処方されるお薬の効能にも個人差があり、万人に効くという魔法の薬は存在しないのかもしれませんね。
次男の場合は、薬局で買える薬でさえ、劇薬になる恐れもあるので、より慎重になってしまいます。
BOWさんの言うとおり、情報もたくさんありすぎると、逆効果で知識のない一般人は何を信じていいか混乱してしまいますね。
昔、藁をもすがる思いでクロレラやら、プロポリスに大金を注いだ苦い思い出があります。^^;
ご無沙汰しています・・
いつも日記、楽しく読ませていただいています。
>漢方やハーブの扱いが軽いのに不満と不安を持っています。
私もそうです。
医学的なものの見方も、一般的な印象も、
どうも軽くなってしまっていますよね。
コンビニのお手ごろ感・・怖いですよね。
1瓶試してみて、それでお終い・・という人も
多いかと思いますので、毒性の検討というのは
とても困難なように思います。
日本で、疫学的に研究できている研究者はいないと思います。
長い時間をかけて、知らぬ間に弊害を被る可能性も
やっぱり拭いきれないので・・怖いですね。
医師も、見てみぬ振りというのが多いことが問題視されています。
患者さんが、そういったことに手を出していないか、
敏感になって、正しい情報を与えるというのが
常識になればと思っています。。
難しいことですが・・。
アレルギーの治療・・それは大変だったことでしょう。。
皮膚科の先生とアトピーについて話をしたことがあるのですが、
ステロイドのようなホルモン作用のあるビタミンなどの栄養学については
やはり、知識が無いとのことでした。
サプリメントについてはなおさらかと思います。
>藁をもすがる思いで
ですよね・・。
主治医の方も、その患者さんご家族の思いを理解することが任務であれば
一緒に調べたり、検証したりできるかと思うのですが、、。
時間のとれない、情報源も限られる臨床医の環境など、、
そこにも問題があるかなと思います。
医師への教育の問題もそうですし。。
近年、サプリメントアドバイザーなる制度ができましたが
メイさんの経験されたような問題を解消するに至るのでしょうか・・。
私としては懐疑的です。。