温暖化は健康に影響を与えるか
2008年7月7日 ●Boston●研究(疫学) コメント (6)
という疫学に関する記事が出ていました。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/17/AR2008071701557.html
http://www.reuters.com/article/bondsNews/idUSN1748836120080717
Washington Postの記事に、Ebiという疫学者が登場します。
この学者は、先月のアメリカ疫学会の、
温暖化と健康に関する疫学のセッションの座長をされた方です。
Dr Ebiが、セッションの最初に温暖化のレビューをしたのですが、
この先50年間、国家規模で対策をとったりするシナリオを作ったとして、
どんなに楽観的な考え方をしても、ある程度の温度上昇は予想されるらしいです。
時代とともにどう環境が変化しているかというグラフが示されました。
似たような時代変化に関する観察・考察が、病気についてもよくあるのだけど、
大腸がんや心不全、糖尿病などは、1900年くらいからの傾向がよく報告されます。
感染病の場合、イギリスで19世紀から疫学が盛んになっているのですが、
さかのぼっても、1800年くらい。
ところが、地球温暖化に関わる二酸化炭素濃度の話となると、
数百年前からの傾向が発表されます。
数百年前と比べて、産業化が進んでから、
二酸化炭素濃度は急上昇。
ちょっと驚く。。。
地学的な研究由来かな?
温暖な環境が好きな病原菌(サルモネラ菌など)による病気の発症の地域分布の話。
北半球で温暖化が進めば、北上することが考えられるのだけど、
地域分布の研究、アメリカ南部の研究が多いという印象をそれ以前持っていました。
その印象からは外れ、1つの結果が、カナダから報告されていました。
(自分のいる街の地域ではけっこう有名なライム病という病気。)
カナダでも温暖な地域で多い病気の発症率が上昇傾向にありとの事。
温暖化と感染病・・・
日本だと、九州など南西部に意識が向かいそうだけど、
北海道などでも、やっぱり夏の期間が長くなっている分、
食中毒系の問題が増えてきている、あるいは、これから
増えるのでしょう。
地域分布の地理的な結果考察のみならず、季節的な結果考察も。
サルモネラ菌による温暖な時期に起こる感染病の発症が観察される時期が、
年を追うごとに早くなっているよう。
夏になると食の保存で、注意をするように保健所からの通達が来るとする。
そういう話が春先に来るようになるのでしょうか?
そういえば、ロシアなどでも、蚊が増えてきているそうな・・。
そんな話を思い出しました。
逆に寒いときに率の高くなる病気は、減っていくのでしょうか。
何があるでしょう。
日本は専門機関が、総合的な研究しているのでしょう。
1つの地域では研究しにくいでしょうし。
時期的な変化など、病院のデータを集約すればできそうだから、
公になっていても良いように思うのですが。。探せばあるかな?
画像は
「水着が小さくなっているように、
温暖化も進んでいるでしょう!」
というジョーク画像。
自分は、環境問題・栄養の疫学の知識はあるとは思うのだけど、
感染病の疫学の知識はあまりなく、、、ちょっと勉強する意識を
持たないと・・と思わせる分野でした。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/17/AR2008071701557.html
http://www.reuters.com/article/bondsNews/idUSN1748836120080717
Washington Postの記事に、Ebiという疫学者が登場します。
この学者は、先月のアメリカ疫学会の、
温暖化と健康に関する疫学のセッションの座長をされた方です。
Dr Ebiが、セッションの最初に温暖化のレビューをしたのですが、
この先50年間、国家規模で対策をとったりするシナリオを作ったとして、
どんなに楽観的な考え方をしても、ある程度の温度上昇は予想されるらしいです。
時代とともにどう環境が変化しているかというグラフが示されました。
似たような時代変化に関する観察・考察が、病気についてもよくあるのだけど、
大腸がんや心不全、糖尿病などは、1900年くらいからの傾向がよく報告されます。
感染病の場合、イギリスで19世紀から疫学が盛んになっているのですが、
さかのぼっても、1800年くらい。
ところが、地球温暖化に関わる二酸化炭素濃度の話となると、
数百年前からの傾向が発表されます。
数百年前と比べて、産業化が進んでから、
二酸化炭素濃度は急上昇。
ちょっと驚く。。。
地学的な研究由来かな?
温暖な環境が好きな病原菌(サルモネラ菌など)による病気の発症の地域分布の話。
北半球で温暖化が進めば、北上することが考えられるのだけど、
地域分布の研究、アメリカ南部の研究が多いという印象をそれ以前持っていました。
その印象からは外れ、1つの結果が、カナダから報告されていました。
(自分のいる街の地域ではけっこう有名なライム病という病気。)
カナダでも温暖な地域で多い病気の発症率が上昇傾向にありとの事。
温暖化と感染病・・・
日本だと、九州など南西部に意識が向かいそうだけど、
北海道などでも、やっぱり夏の期間が長くなっている分、
食中毒系の問題が増えてきている、あるいは、これから
増えるのでしょう。
地域分布の地理的な結果考察のみならず、季節的な結果考察も。
サルモネラ菌による温暖な時期に起こる感染病の発症が観察される時期が、
年を追うごとに早くなっているよう。
夏になると食の保存で、注意をするように保健所からの通達が来るとする。
そういう話が春先に来るようになるのでしょうか?
そういえば、ロシアなどでも、蚊が増えてきているそうな・・。
そんな話を思い出しました。
逆に寒いときに率の高くなる病気は、減っていくのでしょうか。
何があるでしょう。
日本は専門機関が、総合的な研究しているのでしょう。
1つの地域では研究しにくいでしょうし。
時期的な変化など、病院のデータを集約すればできそうだから、
公になっていても良いように思うのですが。。探せばあるかな?
画像は
「水着が小さくなっているように、
温暖化も進んでいるでしょう!」
というジョーク画像。
自分は、環境問題・栄養の疫学の知識はあるとは思うのだけど、
感染病の疫学の知識はあまりなく、、、ちょっと勉強する意識を
持たないと・・と思わせる分野でした。
コメント
東南アジアからの飛行機に蚊が乗っている・・!とか、そんな話がありましたね。
空港の衛生部門の方々も、温暖化への関心は強いのかもしれませんね。
話がそれますが、燃料費の高騰というのは、感染病の拡大を防ぐのかも・・。
ハエの発生が病気の罹患率と相関があるとしても、最初に疑うのは、
ハエが発生する衛生状態ですよね。ハエが病気を運ぶことはあるのでしょうか・・?
植物の病気を運ぶのでしょうか。ちょっと存じませんです。
触れませんでしたが、温暖化による農作物の「移動」・・
農学者も熱い視線を送っているトピックなのでしょう。
自分の栄養疫学も、数十年後には、農業の変化の影響で
まったく違う研究がされているのかもしれませんね。。
いつもあしあとからこっそりとお邪魔させて頂いてました。
お気に入りに登録しました♪
私の日記は不真面目でくだらなくてお恥ずかしい限りなのですが、どうぞよろしくお願いします(^^)
Bowさんの日記は、扱っていらっしゃるテーマはとても難しいのにいつも分かり易い丁寧なお言葉で解説されているので(Bowさんのお人柄が伺えます^^)とても勉強になります。
これからもいろんな事を教えて下さい♪
リンク、どうもありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします!
私の扱うテーマ・・生活になじみのある話が多いので、
なじみのある単語を使うことができる・・という点で、
理解しやすい文章になるのかもしれませんね。
公衆にはびこっている情報はそうしたわかりやすい情報が一般的で
だまされそうだなと思うことが多いです。
私の文章も、どうぞ疑いを持って読んでみてくださいね。
地域的に大きな差があると理解してよろしいでしょうか?(違
ん〜!それは地域差あるでしょうね、南北の差が。
でも、南北で人の性格も少しは変わってくると思うので、
気候との因果関係は100%ではないでしょうね。
しかし、、気候が、人柄に影響を与えてきた経緯は
あるかもしれません・・。
心理学的に研究されているのでしょうか・・。
北の人たちは欝欝としている・・など。