ある独立行政法人機関の行方は・・・?
2008年6月20日 ●Boston●考察(社会学・公衆衛生学) コメント (2)
日本の全国の栄養調査というと、
データがあまり使い物にならない印象がある。
なぜなら、皆が平均して何を食べているか調べるのみという感じで、
何をどこから摂取して・・という情報や、
血中のコレステロール濃度などの情報を集めていないため。
100万人の栄養だけのデータを集めるよりも、
1万人の栄養と、生体指標、食の環境など詳細なデータ、
数年間は追跡したデータがあった方が、はるかに良いであろう。
広く統合されたデータというか。
舛添氏が厚生労働大臣になって、国立栄養研究所が潰されたらしいのだけど、
上の例でいう、100万人の栄養「だけ」のデータを集めるようなことを長年やってきて、
お金を使うわりにはアウトプットが少ない印象があるので問題は無いと思う。
その舛添氏の決断に批判があるようだけど、
栄養摂取と疾患の関係、たとえば循環器系疾患、癌、肥満、メタボリックシンドロームなどなど、
疫学上の重要な事柄は、だいたい、国立がんセンターや循環器センター、
その他、大学の疫学研究室が打ち出している結果ばかり。
その他にも、糖尿病などの病理学はもちろん、農学や生命科学系の分野で、
栄養の研究が行われているけれど、国立栄養研究所の研究よりも、
大学の研究所、筑波の研究施設(忘れた)などなど、
よりよい研究をしている機関なんて山ほどある。
栄養に関するデータベースの蓄積などの栄養に関することは、
農林水産省や厚生労働省が協力してやればよいと思うし、
とりわけ独立法人の機関が必要という印象は無い。
つまり・・・栄養となると、農林水産省や厚生労働省、、
食育がらみとなると、文部科学省も絡んでくるし、
食中毒の関係では、国立衛生院やら、国立感染症研究所など、
多岐にわたっている。
国立栄養研究所がイニシアティブをとっていたわけでもなんでもないので、
国立栄養研究所がつぶれたところで、問題は無いと思うし、
予算やプロジェクトが非効率的にばらけることが少なくなるので良いかと思う。
理化学研究所のように、海外にも認知され、
海外ともコラボレーションをしているトップ集団・・
さらにそこから人材を輩出しているようなところなら良いのだけど。。
栄養の分野の人たちは、国立栄養研究所の撤廃に反対するかもしれない。
でも、冷静に、他の施設の似た分野の業績などと比較して、
総合的に判断するべきことでしょう。
データがあまり使い物にならない印象がある。
なぜなら、皆が平均して何を食べているか調べるのみという感じで、
何をどこから摂取して・・という情報や、
血中のコレステロール濃度などの情報を集めていないため。
100万人の栄養だけのデータを集めるよりも、
1万人の栄養と、生体指標、食の環境など詳細なデータ、
数年間は追跡したデータがあった方が、はるかに良いであろう。
広く統合されたデータというか。
舛添氏が厚生労働大臣になって、国立栄養研究所が潰されたらしいのだけど、
上の例でいう、100万人の栄養「だけ」のデータを集めるようなことを長年やってきて、
お金を使うわりにはアウトプットが少ない印象があるので問題は無いと思う。
その舛添氏の決断に批判があるようだけど、
栄養摂取と疾患の関係、たとえば循環器系疾患、癌、肥満、メタボリックシンドロームなどなど、
疫学上の重要な事柄は、だいたい、国立がんセンターや循環器センター、
その他、大学の疫学研究室が打ち出している結果ばかり。
その他にも、糖尿病などの病理学はもちろん、農学や生命科学系の分野で、
栄養の研究が行われているけれど、国立栄養研究所の研究よりも、
大学の研究所、筑波の研究施設(忘れた)などなど、
よりよい研究をしている機関なんて山ほどある。
栄養に関するデータベースの蓄積などの栄養に関することは、
農林水産省や厚生労働省が協力してやればよいと思うし、
とりわけ独立法人の機関が必要という印象は無い。
つまり・・・栄養となると、農林水産省や厚生労働省、、
食育がらみとなると、文部科学省も絡んでくるし、
食中毒の関係では、国立衛生院やら、国立感染症研究所など、
多岐にわたっている。
国立栄養研究所がイニシアティブをとっていたわけでもなんでもないので、
国立栄養研究所がつぶれたところで、問題は無いと思うし、
予算やプロジェクトが非効率的にばらけることが少なくなるので良いかと思う。
理化学研究所のように、海外にも認知され、
海外ともコラボレーションをしているトップ集団・・
さらにそこから人材を輩出しているようなところなら良いのだけど。。
栄養の分野の人たちは、国立栄養研究所の撤廃に反対するかもしれない。
でも、冷静に、他の施設の似た分野の業績などと比較して、
総合的に判断するべきことでしょう。
コメント
数値だけが一人歩きする現状は、おかしい気がしますけどね。
結果は正しいのかどうか、、、
その数値を定めるのも、アメリカでは完全に疫学者の仕事なのですが、
日本ではそうではないようです。
現在、日本の公衆で、使用されているであろう数値は、
科学的妥当性が乏しいものなんですよ・・。
確か、肥満学会かどっかが指揮した研究によるものなのですが、
学会が指揮しようが、専門家がいなければ駄目なんですけど「学会」という組織の力が、公に飛び出てしまった例かと思います。
東大の疫学研究室と糖尿病の研究室が共同でやった研究の方が
妥当性が富んでいるといえるでしょう。いくつか忘れましたが・・。
議論の盛んなところです。派閥と。。