税関のお話

2008年4月8日 ●Boston●日常徒然

自分の所属している研究施設のある区画の隣には、
チャイナタウンがある。
英語を話さなくても広東語か何かが
話せれば生きていけるところ。
軒を連ねる店舗群は異臭を放っている。
マックとか、ダンキンドーナツとか、
お店の看板には漢字があてがわれている。

目に付くのが、DVDの海賊版らしきものの路上販売。
あぁ、すごいね・・とあっけにとられることも。
そういえばグアテマラはもっとすごかったな。

　
　
自分には関係の無い話かと思ったが、そうでもなかった。
そういった違法販売が横行したからだと思うが、
日米を行き来する荷物に、
DVDなど海賊版の疑う余地がある媒体が積載されているとなると、
税関の審査に引っかかるようだ。
（http://204.10.110.81/bboard/q-and-a-fetch-msg.tcl?msg_id=00BEYY）

手配された荷物の追跡を公的のWebで行ってみると、
DVDが入っている荷物ほど関税で引っかかっているのがわかる。
"Inbound into Customs" と表示される。

上のページいわく、

"If you order more than 3 discs， you are running the risk of it being seized by customs."

これは絶対の安全策を図るためのアドバイスのよう。
3枚以上のDVDを輸送する場合は、
税関で没収されてしまう恐れがあるということ。（多分、言いすぎ）
差し止めを解除され、配送されるにしても、
1ヶ月以上、掛かってしまうケースもあるようだ。
税関では、「海賊版ではない」という判断はどう行うのだろう。
パッケージの様相だとかかな・・・。

こうした実情はDVD数百枚以上を違法に売買しているような
そういう人たちが作った状況かと思う。
なんか、制度とかって、
ごく一部の常識・良識の無い人たちがいるからなんだよね・・
「テロ対策の法案」とかってテロが無い世界だったらありえないでしょうということ。
この案件で、国会の審議の時間が多く割かれているようで。
もっと生活に密着した案件で国会は動くべき・・なんて言ってみたりして。

税関に差し止められてしまった荷物が、
簡便に違法ではないことを証明する手続きなどは整備されておらず、
空港には審査待ちの荷物が無造作に置かれている様子が想像できる。
問い合わせても、どういった状況なのか判りかねることが多いみたい。
自分がNew Yorkの空港に問い合わせたときは、
業務時間外だったので参考にもならず・・・。

自分の場合、3日間ほど、差し止められましたことがありました。
「もしかしたら、もう配送されないのでは・・・？」
という心配もしてとても不安な数日間。。

こんなページがありました。
http://www.post.japanpost.jp/int/use/usa.html
きちんと内容物を明記して、
販売目的ではないぞ！ということを明記するのが良いみたい。
模造品・海賊版でもないぞ！っていうことを明記するのも良いと
どこかにも書いてあったな。

　
「ちょっとくらい違法のもの入れても良いだろう・・」
と言って、核廃棄物少量を荷物に混ぜ、
DVDも一緒にたまたま積み込んだ場合、
核廃棄物が見つかる可能性が高くなるので、
こっそり入れるものは、DVDと一緒に入れるべきではないだろう。
良い具体例が思いつきません、、、。
　
この人のページ、役立ちそうだな。。。
http://3crescent.blog28.fc2.com/
E-bayで売買をしている人のようで、海外とのやりとりにお詳しそう。
こういう情報には、慣れといた方が良いよね。。　

・小話
　薬学の領域で、薬剤が体内の臓器や特定の細胞に至る生物学上のシステムを、
Drug Delivery Systemというのだけど、
この単語は、「薬物の輸送経路」的なあぶない意味にも取れるので、
こうした単語が荷物の表面に出ている、あるいは文書にあるものは、
表に出すべきではない。疑われてしまう。
　そういった薬学部でそういった薬剤の体内挙動の科学を扱っている教授が
どっかの空港で取締りを受けたという話を、学部のときに聞いたのでした。