単語の使い方に関する考察
2006年10月17日 ●Boston●学術(語学・交流)なんか
英語でも日本語でも書くに当たって
単語を使うのにいろいろこつがあると思う。
ときにElegantになるし、
ときにFool-proovingになる。
アマルガム(amalgam)という単語をご存知かしら?
「余るガム」のことではない。
銅と亜鉛などの金属を融解し混ぜ合わせ、複合的な金属を作ることを合金という。銅と亜鉛でできる合金を真鍮と呼ぶ。ブラスバンドのブラスというのもスズと亜鉛の合金だった気がする。想像できるように光沢が変わったりする。熱や電気伝導度、融点などの物性が変わったりするので工業的な価値・可能性が止むことなく探索される。
合金の類で、特に重金属である水銀で作った合金をアマルガムという。
Amalgamという単語は、水銀合金という意味もあるのだが、
Amalgamate:「合金を作る」
という動詞の意味もつ。またそれに従って
「企業が合併する」「制度が統合される」「意見が合致する」
などの意味に用いられるときがある。
自分は化学を勉強していたので、
この単語が出てきたとき、ちょっとびっくりした。
というより、
「おぉ、こんな使い方があるのか!」
という感動を覚えた。
どの文章だったか記憶していないけれど、
それは化学系企業の合併の話で、、、
「化学系の企業だけにAmalgamate!?」
とその使い方だった。
巧みな表現というのはこういうことなんだろうと思う。
単語の本来の意味を知ってこそ使える方法なわけで、
こういう使い方に出会うとうっとりする。
(もしかしたら、合併するっていう意味が先にあって
合金っていう意味が後についてきたのかもしれないが・・・)
こういうことを考えると、もったいない単語の使い方や、あるいはやたら難しい単語を継ぎ接ぎに着飾るような単語の使い方を知らない間にしちゃっているかもしれない。
よく渋谷とかで、
ぼろぼろのジーンズを着た若い男が
ルイ・ヴィトンのポーチを片手に歩いたりしている。
なんかたとえるならそんな印象の英文。
「別にそんなの人の好みだからどうでもいいんだけどヤメテ」
と思う。
以前、Leggettという物理学者の日本語に関する論文を紹介した。その英文は訳されて、科学英語の書き方の本に掲載されているらしい。探すのが面倒で紹介しないが、その本はAmazonでは、
「英語の書き方を紹介する前に著者らは日本語を勉強した方がよい」
というようなことを書かれていた。
どう文章を紹介したのか知らないが・・・
書く内容とそれに伴った表現を気をつけないと、
無知と愚かさを露呈することになる。
英語の書き方や考えを紹介するっていうのは度胸がいることかもしれぬ。
素人にはこうしたサイトが適当なサイトでしょう。
英語でも日本語でも書くに当たって
単語を使うのにいろいろこつがあると思う。
ときにElegantになるし、
ときにFool-proovingになる。
アマルガム(amalgam)という単語をご存知かしら?
「余るガム」のことではない。
銅と亜鉛などの金属を融解し混ぜ合わせ、複合的な金属を作ることを合金という。銅と亜鉛でできる合金を真鍮と呼ぶ。ブラスバンドのブラスというのもスズと亜鉛の合金だった気がする。想像できるように光沢が変わったりする。熱や電気伝導度、融点などの物性が変わったりするので工業的な価値・可能性が止むことなく探索される。
合金の類で、特に重金属である水銀で作った合金をアマルガムという。
Amalgamという単語は、水銀合金という意味もあるのだが、
Amalgamate:「合金を作る」
という動詞の意味もつ。またそれに従って
「企業が合併する」「制度が統合される」「意見が合致する」
などの意味に用いられるときがある。
自分は化学を勉強していたので、
この単語が出てきたとき、ちょっとびっくりした。
というより、
「おぉ、こんな使い方があるのか!」
という感動を覚えた。
どの文章だったか記憶していないけれど、
それは化学系企業の合併の話で、、、
「化学系の企業だけにAmalgamate!?」
とその使い方だった。
巧みな表現というのはこういうことなんだろうと思う。
単語の本来の意味を知ってこそ使える方法なわけで、
こういう使い方に出会うとうっとりする。
(もしかしたら、合併するっていう意味が先にあって
合金っていう意味が後についてきたのかもしれないが・・・)
こういうことを考えると、もったいない単語の使い方や、あるいはやたら難しい単語を継ぎ接ぎに着飾るような単語の使い方を知らない間にしちゃっているかもしれない。
よく渋谷とかで、
ぼろぼろのジーンズを着た若い男が
ルイ・ヴィトンのポーチを片手に歩いたりしている。
なんかたとえるならそんな印象の英文。
「別にそんなの人の好みだからどうでもいいんだけどヤメテ」
と思う。
以前、Leggettという物理学者の日本語に関する論文を紹介した。その英文は訳されて、科学英語の書き方の本に掲載されているらしい。探すのが面倒で紹介しないが、その本はAmazonでは、
「英語の書き方を紹介する前に著者らは日本語を勉強した方がよい」
というようなことを書かれていた。
どう文章を紹介したのか知らないが・・・
書く内容とそれに伴った表現を気をつけないと、
無知と愚かさを露呈することになる。
英語の書き方や考えを紹介するっていうのは度胸がいることかもしれぬ。
素人にはこうしたサイトが適当なサイトでしょう。
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