トランス脂肪酸 ? − 一般的なこと
http://www.asahi.com/health/news/TKY200612060215.html

脂肪といってもたくさんの種類がある。低脂肪とか高脂肪とかいう議論は、その脂肪の種類をすべて無視した議論のため無意味ともいえる。数多くの脂肪のうち、トランス脂肪酸というのがある。上記リンク先にはNYがトランス脂肪酸の使用を全面禁止するという制度を設けるというニュース。

トランス脂肪酸の食品の含有量はアメリカの場合、ほとんどの食品に表示が義務付けられており、店頭で確認できる。従って、消費者はtrans fatty acidsの含有量が低い食品を選ぶと良い。

トランス脂肪酸というのは、食品の加工段階、あるいは調理段階で生成されてしまったりする。もっとも有名なのが、ファーストフードの揚げ物で、質の悪い油にはトランス脂肪酸が多量に含まれている。NYのマクドナルドはそれで有名。
他の栄養素は食品に内在しているものなので、コントロールが難しい。しかし、トランス脂肪酸は人の手によって意図的でなくても作り出されるものなので、コントロールが比較的に簡単。ゼロにできるはずのものなのだ。身体にちょっとでも悪いものは控えられるべきである。農薬やBSE、遺伝子組み換え食品の危険性よりも、はるかに高い危険性が知られている。それなりの政策を検討すべきだ。日本人の知識の偏りが伺える件とも言える。

生成過程からわかるのだけど、NYの政策に困っているのはレストラン。メニューに影響が出るだけでなく、どう評価するのかが、消費者はどう判断するのかでもめている。正確な監査は入らないと思うので、おそらく自主規制ということになるだろう。ショートニングを利用するお菓子などには影響がでる。お菓子屋さんなどは注意して見てみると良いかも。
ボストンもそのうち処置に動き出すものでは・・・HarvardやTuftsの連中がトランス脂肪酸の研究を加速させてきたのだから。動き出してほしい。

トランス脂肪酸が多く含まれている食品の1つがマーガリン。バターとマーガリンどっちが身体に良いかというと、バターに旗が揚げられる。植物性油脂で作ったマーガリンの方が・・・と考えがちかもしれないが、液体状の脂を強引に固体状の脂に加工する際に、トランス脂肪酸が生成されることが知られている。従って、欧米ではマーガリンは危険視されている。植物性の油に由来する食品、特にそれをうたっている食品には注意しなくてはいけない。
では日本のマーガリンは身体に悪いのか?それが難しい。実は日本の製品の中には、動物性脂と植物性脂を混ぜて、マーガリンを作っている会社もある。100%植物性のマーガリンではないものがそれ。なんだか、いんちき臭い作り方のような印象を受けるが、それはそれ。化学的に考えるとおそらくバターや100%植物性のマーガリンよりも身体によいだろう。自分の知る限り日本ではあまり注目されていないので、心臓病や動脈硬化と脂質の関係を研究する研究室は参考にしてほしいものである。

ファーストフードのフライドチキンは害悪なのだけど、日本食と考えられている天ぷらも実は怪しいものだ。いったいどれだけ身体に悪いのか、、、示唆する研究はあるかと思うが、長期的な効果の評価はまだでは?おそらくたくさんの人から血液をサンプルするようなことをしないと評価できないだろう。あげものというのは、なにやらおいしそうに見えてしまうものである。野菜がごろごろとしているものよりも、衣をまとっているものの方がおいしい。手馴れた料理人はつい揚げてしまうかと。注意しなくてはいけないこと。

まとまりないけどおしまい。

www.klumanandbalter.com/ fats_oils.html

コメント

Bow

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索